[海外動向]

【GLOBAL REPORT】デルの企業買収の実情&中国・廈門工場探訪記

2012年5月9日(水)

2012年に入りワイズなど5社を買収 ハード単体からシステム販売への転換急ぐ デルが企業買収を加速させている。ハードウェアの製造・販売を中心としたビジネスから、顧客企業の課題解決に軸足を置いた経営戦略にシフトするためだ。2010年以降の主要な買収企業をまとめた。

2009年、情報サービス大手の米ペロー・システムズを買収するなど、ここ数年、サーバーやPCといったハードウェアの“箱売り”からの脱却を進めている米デル。2012年に入って、シンクライアント大手の米ワイズ・テクノロジーを含む5社の買収を相次ぎ表明し、製品ポートフォリオの拡充をさらに加速させている。

背景には、サーバー分野における米オラクルの「エンジニアード・システム」などとの競争激化、PC分野ではスマートデバイスの台頭によるPCの成長鈍化、企業ユーザー視点に立てば複雑化するIT基盤に対し箱売りだけでは根本的な問題解決を図れない、といった要因がある。国内でもソリューション専門部署を設置、人員を増強するなど体制を強化中だ。

ではデルは具体的にどのような製品/サービスを拡充しているのか。最近の買収を中心にまとめた(表)。

表 デルが2010年以降に発表した主な買収企業一覧
表 デルが2010年以降に発表した主な買収企業一覧

買収により製品群を拡充
顧客の多様なニーズに応える

2010年以降、4月初旬までに買収した会社は合計14社。バックアップなどのストレージ関連製品が目立つが、直近の買収で注目されるのはクラリティ・ソリューションズとメイク・テクノロジーズだ。クラリティは70人、メイクは100人と小規模だが、両社はメインフレームなどの旧資産をクラウドやオープンシステムへ移行したり、その際にアプリケーションをモダナイズ(最新化)するソリューションやサービスに強みを持つ。簡単にいえば、レガシーマイグレーションである。これらの買収で、システムの移行支援から移行先のハードウェアまでをワンストップで提供する体制を整える。

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