[市場動向]

874件の回答から見えてきた、情報セキュリティの現状と課題

2012年7月10日(火)栗原 雅

安全性と利便性のバランスや 利用者のセキュリティ意識に懸念 クラウドサービスやスマートデバイスの登場によりシステム利用環境が多様化する中、情報システム担当者やシステム利用者などは、どのような懸念を抱いているのだろう。 本誌が実施した緊急アンケートを通じて編集部に寄せられた800件を超える“声”には、ITの利便性や社員の生産性の低下、利用者のモラルを懸念する意見が目立った。 栗原 雅 (編集部)

[調査概要]

期間:2012年5月24日〜6月1日
有効回答数:874件、本誌読者の生の声 77

ユーザーの意識やリテラシーに関する声

  • 結局、情報漏えいしても、日本では一時的な話題になるだけで、企業が倒産したり市場から追放されるような過激な結果がない。そうした嵐が去るのを待つような考え方になっていることが、いつまでたってもセキュリティに対する認識が変わらない背景にあると思っている
  • スマートフォンのアプリの中にはアドレス帳のデータを勝手にサービス事業者のホストに送るものが存在することが問題になっているのに、利便性に目がくらんでセキュリティに対する意識が低くなっているユーザーが多くなっている気がする。社内でも、なかなか意識が高まらないので少し呆れている
  • さまざまなデータセキュリティの手法があるが、それらをいかに組わせるかが重要。企業はベンダーなどのセールストークに惑わされず、常に自己研さんしながら“その道”のスペシャリストを育成しなければならないと危機意識を持っている
  • どの情報を守るべきか。本来はそこから考えるべきだが、判断が難しいためにソリューションありきで守る情報を決めている現状がある。セキュリティに関しての正確な情報や教育が必要だと感じている
  • リスクと費用を考慮しながらセキュリティ対策を実施しているが、人間系のモラルに依存する部分もありデータのセキュリティは完全ではないのが現状である
  • セキュリティは常に心配している。ただ、実は当社にはパソコンの利用に不慣れなユーザーも多く、セキュリティを犠牲にしてでも、パソコンとデータの活用を浸透させなければ競合他社に負けてしまうのではないかという心配のほうが大きい。現時点ではセキュリティ強化とデータ活用の両立は難しく思う
  • 個人情報などのデータは多く存在するが、一つひとつのデータに印を付けて管理するのは事実上不可能なので、最終的には「人」の教育が課題なのだ思う
  • 結局は人間の運用での問題が大きな部分を占めるのに、システムの対策にばかり話がいくことに違和感を覚える
  • 情報漏えいや流出の防止は、最終的には情報を扱う各個人のモラルに頼らざるを得ないように感じている
  • 類似した内容の文書を暗号化したりしなかったり、現実は利用者によって対応がちぐはぐで、結局は何を守るのかよく分からなくなっている
  • セキュリティ対策はシステム環境だけでなく教育も重要。国家レベルとセキュリティ教育の施策を考えることも必要なのではないだろうか
  • 情報の流出経路が多岐にわたりすべて制御することが不可能なので、社員教育こそが最も重要なセキュリティ対策だと思っている。しかし、どのように教育すれば定着するのか、教育の仕組みを整えるのがなかなか難しいところ
  • データセキュリティに対する個人の意識をいかに引き上げ維持するかが最大のポイントだと思う。技術的な対策をどれだけ強化しても、意識が低い人が一人でもいれば、そこが穴になる
  • どれほどコストをかけても完全なセキュリティ対策は難しいので、システムだけでなく人事部門が教育としてデータセキュリティの意識向上に取り組まなければダメと思っている
  • 社員の情報セキュリティーのリテラシーを上げるのに苦慮している
  • 人のモラルをどう高め維持するかにつきる。システム的なセキュリティ対策の強化はそろそろ限界にきている
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