[市場動向]

企業はデータを載せるだけでいい、あとは“グーグルコンピュータ”が高速処理する~Google

2012年6月12日(火)

検索や地図などの個人向けサービスを APIとして企業に有償で提供 Googleがそのデータセンターに保有する物理サーバー数は、100万に届くとも言われる。同社はそうした膨大なコンピューティングパワーを生かし、企業ユーザーの取り込みに向けた施策を次々に打ち出している。エンタープライズ部門の藤井彰人シニアプロダクトマーケティングマネージャーは、「企業はデータを載せるだけ。あとは“グーグルコンピュータ”が高速処理し、結果を返す。それが究極の形」と将来像を語る。

中核となるサービスの1つが、「Google App Engine(GAE)」だ。GAEは、JavaやPythonで開発したアプリケーションを、Googleのインフラ上で実行できるPaaSである。仮想サーバーの稼働時間に基づき課金する。

GAEの特徴はCPUやOS、ミドルウェアといったサーバー環境の設定・運用すべてをGoogleが管理すること。このため、利用者は仮想サーバーをいちいち立ち上げることなく、すぐに開発を始められる。増強、縮退作業も一切不要だ。アプリケーションの処理量の増減に合わせて、仮想サーバー台数は自動で変更される。

こうした運用しやすさの反面、GAEはポータビリティ(移行の容易さ)に欠けるという課題を抱えていた。キーバリュー型データストアを中心に据える独特の環境から、ほかのクラウドにデータやアプリケーションを移行するのは難しかった。実際、2011年後半にGAEの利用料金を実質的に値上げした際、多くの利用者が「ベンダーロックインだ」と反発した。

しかし、それも解消されつつある。一般に使われているリレーショナル型データベースとの互換性を高めるため、2011年に「Cloud SQL」を追加(正式なサービス開始は2012年6月)。ポータビリティを向上させる一方で、オンプレミス環境からのアプリケーション移行を容易にした。

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