[木内里美の是正勧告]

自らの経歴から人材育成を考える 自らの経歴から人材育成を考える

2012年8月23日(木)

私事で恐縮だが、筆者はこの6月末で4年間の監査役の任期を終えた。1年間は顧問として残るものの、43年間お世話になった建設業の組織から退くことになった。同時に起業を決心し、7月初めに自分の会社を設立した。43年間の様々な経験を生かし、少しでもお役に立つことしたいと、前々から思っていたからである。

有り難いことに監査役時代にも、システム責任者や経営層の方々、NPOの主宰者など、たくさんの方から相談を持ちかけられ、悩んでいる人たちが多いことを肌身に感じていた。自分が社会を通じて育てられてきたことを、次世代を担う若い人たちの育成に生かしたいという思いもあった。新会社の社名は「株式会社 オラン」に決めた。オラン(Orang)はインドネシア語で「人」のことであり、企業コンセプトは「人と人、企業と企業をつなぐ」である。

今までは大きな企業の看板の下で仕事をしてきたが、これからは看板を一から作らねばならない。おそらく大企業の看板の大きさや有り難みをしみじみと感じることもあるだろう。多難は覚悟の上で土木、情報、監査に続く4つめのチャレンジをしたい。どこまでやれるかは皆目、見当もつかないが、老害になることだけは避けて生涯現役を目指そうと思っている。

人が育つとき

自分自身の過去を振り返ってみると、いくつかの大きな節目があり、その節目には人生の恩師と呼べる尊敬できる人が必ずいた。そして節目を越えた時に自分が成長したことを実感している。最初の恩師は小学1年生の担任の先生であった。虚弱体質で1年の半分くらいしか通学できなかった筆者が学校を休んだ日に、必ず夕方に先生が自宅に寄ってくれて今日の授業の要点を教えてくれたのである。先生とはこんなに凄いものなのかと子供心にも感じていた。いまこのような教師がいたら、教室が荒れることはないかも知れない。

2人めの恩師は大学時代の教授。津波の分野では世界的な学者であり、今も現役で東日本大震災の時にも時々、テレビでお顔を拝見することがあった。この教授によって学ぶことの楽しさや教育者と学者のあり方を教えていただいた。素晴らしい教育者であり学者である。

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