[木内里美の是正勧告]

セキュリティのためにもIT資産管理に再注目しよう!

2012年10月26日(金)

ITは建物や機械設備や施設などと同じ経営資産の一角をなす。全てのハードウェアやソフトウェアを識別して管理すること、それらに付随するライセンスや契約書などのドキュメントを適正に管理することの重要性は、言うまでもない。どんな企業も何らかの形で資産管理台帳を作成し、IT資産を管理しているはずである。

しかし手作業に頼っていたり、管理精度がよくなかったり、棚卸しが確実に行われていなかったりして、実態と台帳が整合しないことは、しばしば起こる。管理項目が多く、常に様態が変化していくために、適切なIT資産管理は容易ではないのだ。管理を所管するシステム部門が目先の業務に追われて、なおざりになっていることも多いはずである。

必要なのはプロセス構築

いわゆる資産管理の目的は、資産を無駄なく有効に活用して経営に生かすことである。IT資産管理の場合は、それに少し違った要素が加わる。一つはセキュリティの管理に資産管理が欠かせないことだ。セキュリティ関連ソフトや機器の導入・運用に必要だし、パソコンの紛失や情報漏洩が起きた場合の迅速な対処にも不可欠になる。

コンプライアンス対応もある。1990年代にパソコンが企業に普及した際、ソフトウェアの不正使用が広がった。それに対してソフトベンダーなどで構成するBSA(ビジネス・ソフトウェア・アライアンス)が旗を振り、知財の保護を求めてソフトウェアライセンスの厳格な管理が求められるようになった。

そうした中で「SAM」という言葉が使われるようになった。本誌読者なら既知だと思うが、「ソフトウェア資産管理(Software Asset Management)」の略称である。無形資産であるソフトウェアをライフサイクルで管理し、重複や不足を無くす適切なライセンスの管理やライセンスプログラムの選択、不正使用による経営リスクの低減などを目指そうとするものである。

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