[金谷敏尊の「ITアナリストの仕事術」]

第03回「アイデアはいったん寝かせてみる」

2012年12月17日(月)

優れたアイデアはリラックスした環境で生まれる、とはよく言われることであるが、実際のところはどうだろう。今回は、合理的なアイデアの発想法について考えてみる。

立て続けに仕事を行うこと、不眠不休で仕事に没頭することは必ずしも良い結果に繋がらない。ウィークデイに働いた後は、週末に家族や友人と休暇を楽しんでこそ、また頑張ろうという気になるものだ。仕事量が多いから優れた実績を出せるというものではない。根を詰めれば良い企画を思い付くというものでもない。クリエイティブな職に就く方やナレッジワークに従事する方は、思い当たる節があるのではないだろうか。

脳の働きの観点からもこのことは言える。ある1つのテーマに集中することは一見効率が良いよう見えるが、緊張した状態が続くと良い発想が出て来なくなったり、物事の上達速度が遅れたりする事態が起こってくる。そんな時は、意識的にそのテーマを離れ、全く関係のないテーマに取り組むようにすることで、“意図的な弛緩状態”をつくるのが有効である。

筆者は難易度の高い原稿や資料を依頼された時、とりあえず一定期間そのテーマに集中したら、他の業務に移行して何日か放っておく。そうすると無意識のうちに、テーマに関連するインプットが脳内で蓄積・整理され、ある時、ふっと良いアイデアがひらめく。そんな日にそのレポートを仕上げるのである。頭の中にストーリーができているから、書きながらあれこれ考える無駄が省ける。行儀よく連続的にこなしていくよりも、一旦思考を休止した方が、結果的に早くゴールに辿りつけるのである。

この方法は、問題の整理・体系化、課題解決手法の洗い出し、ビジネスモデルの発案、といった創造力を要求される業務に向いていると思われる。限られた人的資源や時間のなかで、可能性のある全てのパターンを分析するのは不可能だ。だから「ひらめき」を味方につけた方が良い。

この記事の続きをお読みいただくには、
会員登録(無料)が必要です
登録済みの方はこちら

IT Leaders 雑誌版、電子版をご購読の方、会員登録済みの方は下記ボタンよりログインして続きをお読みください

初めての方はこちら

IT Leaders 会員になると
会員限定公開の記事を読むことができます
IT Leadersのメルマガを購読できます

バックナンバー
金谷敏尊の「ITアナリストの仕事術」一覧へ
関連記事

第03回「アイデアはいったん寝かせてみる」優れたアイデアはリラックスした環境で生まれる、とはよく言われることであるが、実際のところはどうだろう。今回は、合理的なアイデアの発想法について考えてみる。

PAGE TOP