[市場動向]

【EMCの買収戦略】「Software Defind DataCenter」でデータセンター事業者への訴求を強める

2013年1月7日(月)

Tインフラを高度化し、リソースの柔軟な活用と、運用コストの削減を図る。爆発的に増加するデータの管理、活用するためのストレージ基盤を提供する─。大手企業やデータセンター事業者が抱える2つの課題にフォーカスする基本姿勢は前回の特集以降も変わらない。「ここ数年、売上高の約20%強を研究開発と企業買収に投じてきた。現在、研究開発に携わる技術者は1万8000人に上る。こうした活動は、今後も継続していく」(EMCジャパンの山野修代表取締役社長)。

EMCが、大量の資金と人員を投入して開発を進めるのが、「Software Defined Data Center(以下、SDDC)」である。サーバーやストレージ、ネットワークの各レイヤーを仮想化し、データセンター全体を巨大なリソースプールに変換。管理ソフトウェアを介して、必要な分だけリソースを切り出し、ネットワーク構成を定義する。あるいは、ファイアウォールやロードバランサーなどを配置する。ハードウェアの物理的制約や、設定変更の手間に囚われることなく、システムを柔軟に移動したり、拡張したりできるようにすることが狙いだ。

「SDDCがストレージ事業に影響を与える可能性は否定できない。しかし、自社製品による囲い込みや垂直統合に限界があることは、ITの歴史が証明している通りだ。率先して、標準化を推し進めるべきというのが、今のEMCやVMwareの戦略である」(山野氏)。

SDDCを実現するためには、各レイヤーの仮想化技術に加えて、リソースプールを一元的に管理したり、運用を自動化したりする技術が欠かせない。現時点では道半ば。今後も、技術や製品の拡充を進める。

一方、ビッグデータの活用については、ストレージのラインナップを拡充した。筐体を追加することで、ストレージ容量や処理性能を拡張できるスケールアウト型NAS製品「Isilon」や、高速アクセスが可能なフラッシュストレージ「XtermIO」などを買収。次世代ストレージの開発にも取り組む。

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