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「今こそコラボレーションを!」、米シスコの 宣伝文句か、それとも経営に必須の要素か?

2013年2月22日(金)力竹 尚子(IT Leaders編集部)

米Cisco Systemsの2人のバイスプレジデントが執筆した著作、「Collaboration Imperative:Executive Strategies for Unlocking Your Organization’s True Potential」の日本語訳がこのほど出版された。来日した2人の著者にインタビューした。

 「Collaboration Imperative:Executive Strategies for Unlocking Your Organization’s True Potential(必須となったコラボレーション:組織が持つ真のポテンシャルを解き放つための戦略)」--。

 米Cisco Systemsは2012年2月、こんな題名の書籍を出版。以来、著者である同社グローバルコラボレーション シニア・バイスプレジデントのカール・ウィージ氏と、エグゼクティブ&カスタマーエンゲージメント バイスプレジデント であるロン・リッチ氏の2人を中心に、「コラボレーション」を訴え続けている。WebEXを始めとするコラボレーションを支援する製品を多数擁する同社だけに、販売戦略の一環と見ることもできる。

 しかし同書を翻訳した「コラボレーション革命」の出版を機に来日した2人の著者は、「そう見られるのは心外だ。コラボレーションは成功への鍵だと、我々の体験からそう言い切れる」と語る。ではシスコがいうコラボレーションとは、どんなものか?抽象論ではなく、具体論があるのか。両氏に聞く。(文中敬称略、聞き手は本誌編集長)

部門の壁を打ち破るのがコラボレーションの要

米Cisco Systems グローバルコラボレーション シニア・バイスプレジデントのカール・ウィージ氏
米Cisco Systems グローバルコラボレーション シニア・バイスプレジデントのカール・ウィージ氏

-1990年代にグループウェアやナレッジマネジメントが紹介されて以降、“コラボレーション”は日本でもそのままよく使われる言葉だ。あなた方の言うコラボレーションには、何らかの特別の意味があるのか?

リッチ:それを理解してもらうために本を書いた(笑)。そのことはさておき、皆さんは電子メールやボイスメール、グループウェアなどを使って、コラボしていると言うかも知れない。それなのになぜ今、コラボレーションなのかと。でもよく考えてほしい。それらは本当に価値を生んでいるだろうか?

ウィージ:我々が調べたところでは大して価値を生んでいない。テクノロジを使って少しうまくいく程度では、不十分だ。大事なことの一つは、サイロを打ち破ること。1つの部門の中ではなく、部門の壁を越えて水平にコラボレーションしなければならない。多くの企業はそれと戦っているが、文化や組織、プロセスの問題が背景にあるので、サイロを打ち破るのは非常に難しい。だからこそ経営トップが明確な意思を持ち、しっかりした考え方とアプローチに則ったリアルなコラボレーションの実践が必要になる。

-もう少し、あなた方の言うコラボレーションの意味を聞きたい。例えば”ソーシャルエンタープライズ”という概念があるが、それとの関係は?またコラボレーションの範囲は企業内か、それとも企業を超える話か。

ウィージ:ソーシャル技術を企業内で利用することは、やはり十分ではない。社内カルチャーやプロセスをそのままにしているからだ。知識や情報をコミュニティで分けるソーシャルエンタープライズは、その意味でコラボレーションの一部に過ぎない。もう一つの社内か社外かについては「両方」が答えだが、まずは社内でしっかりやらないと社外は困難だろう。

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