[加藤恭子のマーケティング志向で行こう!]

増加する「ソーシャルおじさん」と、情報源としてのTwitterの潜在価値

2013年3月21日(木)加藤 恭子(ビーコミ 代表取締役)

Twitterが盛り上がり始めたのが2009年頃で、それに続いたのがFacebook。この所は若い世代を中心にLINEが支持されています。コミュニケーションや情報共有の手段として、ソーシャルメディアの話題を聞かない日はないといって言いぐらいです。

ところで読者の皆さんは、TwitterやFacebookなどを使っていますか? 世間では、多くの若者が積極的に使いこなす一方で年齢層が高くなるにつれて敬遠気味になるという話も聞かれますが、ITのお仕事をされている方々であるだけに使用率は高いんじゃないかと推察します。

ソーシャルメディアに消極的な人に話を聞くてみると、「使うからには、頻繁に書き込みしなくちゃいけないんでしょ?」なんて声が返ってきますが、それほど気構えなくてもいいと思うんです。とかく「情報発信」や「情報共有」にフォーカスが当たりがちなソーシャルメディアですが、別の角度から眺めてみると、マーケティングにおける情報収集、いわゆる「リサーチ」の材料としてもとても役立ちます。

Twitterの場合を例に挙げてみましょう。ある企業が昨年のゴールデンウイーク期間中のツイート(利用者のつぶやき)を分析し、東京都内に新たにオープンした3つの大型商業施設に訪れた人々の満足度を推し測った結果を公開していました。あえて非公開としていない通常のツイートは誰でも自由に見られるのがTwitterの基本的な仕組みなので、こうした分析が可能となるのです。かしこまったアンケート調査とかではなく、人々が日常生活の中で自然体で発するつぶやきが対象なので、より“本音”に迫れるのでは、という期待もあります。

こうした大がかりで本格的なアプローチでなくても、Twitterの画面で自分なりのキーワードを入力して検索してみると、多くの人々の“今の声”を拾うことができて興味深いものです。ふと思って「情報システム部」で試してみると、いろいろな企業の情報システム部のアカウントや、部員と思しきユーザーのつぶやきがたくさん表示されました。自社に導入したシステムの率直な印象、セミナーで見聞きした先進事例の紹介、仕事上の悩み…。リアリティ溢れた言葉がたくさん並びます。

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