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[データマネジメント2013]

真のビジネス効果を生み出すビッグデータ活用の導入・展開アプローチ【NTTデータ】

2013年4月30日(火)

スモールスタートで実効性を体感 推進体制づくりの知恵も不可欠 「BizXaaS BA」などのクラウドソリューションと、コンサルティングサービスを軸にビッグデータ活用を支援するNTTデータ。同社の奥田良治氏は、顧客接点強化という視点から企業のビッグデータ活用に関するコンサルティングを担当している。講演で同氏は自らの経験をもとにデータ活用によるビジネス効果の創出に向けた取り組みのポイントを解説した。

奥田 良治 氏 株式会社NTTデータ
ビジネスソリューション事業本部
クラウドコンピューティングBU 課長
奥田 良治 氏

古くはSIS(戦略情報システム)に始まり、BI(ビジネスインテリジェンス)やCRM(顧客関係管理)、さらに昨今のキーワードになっているビッグデータ分析…。「ビジネスにデータを活用しようとの取り組みは早期からあるが、今なお共通の課題に直面している」─。セッションの冒頭でNTTデータの奥田氏はこう指摘した。

具体的には、「不明確なビジネス目的」「投資対効果への不信感」「経営層の理解」「知識・ノウハウ・人材の不足」「組織の壁、個別システムの壁」である。これら長年の課題を解決するポイントは大きく2つあると奥田氏。それは「分析環境の構築・活用の進め方」と「人材育成・組織化の進め方」だ。

分析環境の構築・活用の進め方は、先の課題の最初の3つに対応する。目的や効果がはっきりせず、経営サイドの理解も進んでいないという悩みに対して、「スモールスタートで効果を検証し、必要な機能を段階的に実装していくアプローチ」がカギとなる。

具体的には、構想立案(分析トライアル)、分析環境構築、活用・機能拡充という3つのステップに分けて、段階的に進めていく。構想立案時には、特定エリアや時期などに限ったサンプルデータの活用から始める。次の分析環境構築では、対象データを拡大し、その蓄積、管理、活用に必要な環境を構築する。この時、データ量が、将来的に数十TB規模になる場合は、段階的環境拡大に最適なHadoop環境の構築を勧めている。そして、最後の活用・機能拡充のステップで、定型レポート、リスト出力といった機能を順次実装していく。

「重要なことは、企業側のざっくりとした要望に対して、クイックにアウトプットを出しながら、改善していくということ。これにより、目的や効果、理解が進む。もっとも、改善を進めるうちにDBの構造が次第に複雑化するので、データマネジャーという役割を置き、一定期間ごとに最適化していく工夫が必要だ」(同氏)。

万能型の人材を求めるよりも分野別専門家の連携を考える

人材育成・組織化の進め方は、残り2つの課題、すなわち「知識やノウハウ、人材の不足」「組織やシステムの壁」という課題に対応する。これらは、スモールスタートして軌道に乗り始め、自分たちでも分析したいというニーズが生まれたときに直面しがちだという。「ビジネス、分析、ITそれぞれのスキルを持ち合わせた“データサイエンティスト”が望まれている。だが、そうした人材は皆無に等しい。であるならば、人材のタイプを分けて、それぞれが連携する仕組みをつくればよい」との主張を奥田氏は展開した。

人材のタイプは、保有するスキルによって「ビジネスアナリスト」「データアナリスト」「データマネジャー」の3つに分けられる。それぞれ、ビジネス、分析、ITに強みを持つ人材だ。この3者を情報活用の現場において、それぞれが得意とする業務を担うように分担、連携するわけだ。

講演では、3者の求められるスキルのほか、どの活動をいつ行えばよいかなどを詳しく紹介。さらに、組織化について、情報分析の専門チームであるBICC(Business Intelligence Competency Center)の役割にも触れながら、人材育成のヒントをアドバイスした。

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