[技術解説]

SAP HANAはいかにしてOLTP/OLAPを共存させているか

2013年5月31日(金)折川 忠弘(IT Leaders編集部)

HANAの基本構造を理解する HANAの新版「SAP Business Suite powered by SAP HANA」は、インメモリーDBを使うことでOLTP/OLAPを併用できる点が最大の特徴だ。その裏側はどのような構造なのか。Part3ではHANAの基本構造を解説する

OLTPにおいては、個々のデータサイズは小さいが、登録・変更・削除といった多発する処理をこなさなければならない。ここでは一般的なRDBに見られる行形式(ロー型ストア)が技術的優位性を持つ。一方、OLAPでは項目ごとに大量のデータを参照する必要がある。処理を効率化するには列形式(カラム型ストア)に適性がある。

インメモリーでOLTPとOLAPの双方に対応するHANAは、どんな仕組みでそれを実現しているのか。その概要を見てみよう。

データは最終的にカラム型で保存する

HANAのデータ格納方式を示したのが図3-1だ。メモリー内を3カ所に分けてデータをハンドリングしている点に特徴がある。

INSERT(データの追加)やUPDATE(データの更新)といったトランザクション処理については、まず行形式のバッファエリア(L1-delta)でデータを受け取る。これらを所定のタイミングでカラム形式に変換して次のバッファエリア(L2-delta)に移動させ、最終的には「Main Store」と呼ぶ領域に全データを格納するという段階的な処理を行う。

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