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富士通が顧客向けイベントを開催、データ活用を支援する技術に注目

2013年5月30日(木)馬場 はるか(IT Leaders編集部)

富士通は2013年5月16日と17日、顧客向けのイベント「富士通フォーラム2013 東京」を開催した。

富士通は2013年5月16日と17日、顧客向けのイベント「富士通フォーラム2013 東京」を開催した。自社製品や研究開発中の技術を展示するほか、約80のセミナーを実施して導入事例などを紹介した。ここでは展示会場の様子をレポートする。

展示会場は大きく3つのエリアに分かれる。「ソーシャルイノベーション」では社会や地域向けのソリューションを展示。在宅医療を支援するSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)や、家庭の電力量を可視化するサービスなどを紹介していた。

写真 展示会場の様子。クラウドやビッグデータに関する技術を紹介するブースに
多くの人が集まっていた。

「ビジネスイノベーション」では、ワークスタイルやものづくりに革新をもたらす製品として、3Dプリンタやユビキタス製品を展示。クラウドやインフラに関する技術を紹介する「ICTイノベーション」では、5月14日に発表したばかりのクラウドサービス群「FUJITSU Cloud Initiative」を、係員がデモを交えて説明していた。

そんな中、各エリアにまたがって多くの製品やサービスを揃えていたのが「データ活用」の領域だ。富士通研究所が2013年4月に発表したデータ処理技術もその1つ。ビッグデータを高速処理し、分析業務の短期化を支援するための技術と位置付ける。

具体的には、データ分析ソフトとデータをディスクに格納する管理ソフトを連携し、ディスクから必要なデータを効率よく読み出せるようにする。データをディスクから読み出す場合、分析対象となるデータだけではなく、その付近に格納されているデータも含めて分析ソフトに引き渡す。

不要なデータを分析ソフトに渡すことになるが、必要なデータだけ厳密に取り出すよりもディスクへのアクセス数を減らせるため、性能を向上できるという。本技術を適用しない従来システムに比べて、スループットを5倍以上に高められる。現在は各種分析ソフトとの実証実験を進めており、2014年度の実用化を目指す。

オープンデータの利活用を支援するSaaSも展示していた。その1つが、自治体などが保有する観光情報を活用する「Webルートガイド」。観光地への集客率向上や観光産業の活性化などを支援する。すでに福島県会津若松市は2012年12月より、同サービスを使い観光事業の復興に乗り出している。

展示会場では、青森県や県内の観光連盟などが持ち寄った観光情報を使ったデモを実施。観光地の検索方法や、複数の観光地を効率よく巡回できるようにするルートの自動作成機能などを紹介していた。

国や政府、地方自治体は現在、保有するデータを再利用可能な形で公開する“オープンデータ化”に取り組んでいるが、思うように進んでいないのが実状だ。「著作権の所在が不明瞭」「データの内容に責任を負えない」などの理由から、公開に慎重な姿勢を示す自治体は少なくない。

しかし、「国や自治体が保有するデータの中でも、観光情報はオープン化しやすい。活用することによるメリットも見込める。今後は会津若松市や青森県事例を参考に、他の自治体に対してオープンデータ化を促していく」(富士通システムズ・イースト 公共ソリューション本部 第三公共事業部 新社会基盤ソリューション部 米田剛 プロジェクト部長)。

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