[市場動向]

クラウド事業者に学ぶ運用自動化の最前線

2013年8月6日(火)志度 昌宏(DIGITAL X編集長)

開発したアプリケーションの早期立ち上げ環境として利用が始まっているのがクラウド環境だ。利用者にとってサーバー環境の調達負荷が減る一方、クラウドの内側では運用技術者がサーバー設定などを代行している。そこでは、徹底した自動化を図ることで、少人数で大量のサーバーなどを運用している。自動化を図るための各種ツールの活用も進む。

図:運用現場の実態

開発したアプリケーションの早期立ち上げ環境として利用が始まっているのがクラウド環境だ。利用者にとってサーバー環境の調達負荷が減る一方、クラウドの内側では運用技術者がサーバー設定などを代行している。そこでは、徹底した自動化を図ることで、少人数で大量のサーバーなどを運用している。自動化を図るための各種ツールの活用も進む。

「システムが複雑化する中で、『品質』『スピード』『低コスト』に対する要求は、データセンターの内側に押し込まれている。結果、スキルが高い技術者に仕事が集中するようになり、疲弊感が強まっている。結果としてミスを招きやすい」──。データセンターの設備構築や運用などを請け負うエクシードの千葉則行 取締役CTOは、データセンターの内情を話す。

図に示したように、開発したアプリケーションを本番運用に移し、かつ安定的に稼働させ続けるためには、数々の手順をこなさなければならない。この手順は、本番環境がスケールアップ型の大型機だろうが、安価なサーバーを複数台並べるスケールアウト型だろうが基本的には変わらない。むしろ、複数台のサーバーを利用するほうが、OSやミドルウェアの設定を繰り返さなければならない分、手間暇はかかる。

最近のシステムは、スケールアウト型環境で構築されるケースが多い。最小構成でも数台、ある程度の利用者数を見込めば、50台規模に膨れあがるという。ハイスキルな技術者であっても、手作業で臨める台数には限界がある。手作業は設定ミスの温床にもなれば、運用の属人化も進む。結果、システムの安定性や再現性が損なわれていく。

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