組織改編や人事異動が頻繁にある伸び盛りの新興企業。社内に多々あるシステムのアカウント情報を効率よくメンテナンスすることが大きな課題になっていた。データ連係ツールを活用し、マスターのみに加えた変更を自動的に各システムに同期させる仕組みを築いた。
ダーツバーに行くと、様々なタイプの業務用ダーツマシンが設置されているが、中でも多くのプレーヤーから支持されている機種の代表格が「DARTSLIVE」だ。会員カードによる得点の記録、ネットを介したオンライン対戦など、最新技術を駆使して遊技の面白さを多面的に拡張している点が評価されている。
DARTSLIVEを企画・開発・販売しているのが株式会社ダーツライブ。セガサミーグループに属する、2003年設立の新興企業だ。海外展開にも力を注いでおり、今や設置台数は10カ国以上、1万台超に達する。またゴルフパッティングゲーム「BIRDIE WORKS」をはじめ、これまでのノウハウを活かした“横軸展開”にも余念がない。
業容拡大と共に社内のデータ連係が課題に
そのダーツライブにとって、情報システムはまさに成長を支える経営基盤そのものだ。幾多のシステムを運用しているが、代表的なものをざっくりと整理すると、以下のようになる。
◆サービス基盤システム
- 【ゲームサーバー】DARTSLIVEマシンとネットワークを介して通信するセンターサーバー。会員情報や成績などを集中管理。データセンター内で稼働する独自開発のシステム
◆社内向け基盤システム
- 【CRMシステム】ゲームサーバーを介して取得するゲームマシン個別の稼働状況を管理し、営業支援に役立てる
- 【社内ポータル】メールやカレンダー等の社内外のコミュニケーション基盤
- 【経理シスエム】制度会計の処理を担う基盤
- 【ワークフロー】物品購入や出張申請など各種ワークフローを処理
- 【勤怠システム】従業員の勤怠情報を管理
これらのシステムの面倒を見るのに加え、これから必要となるシステムの企画なども含めて幅広い業務を担っているのは、実質的に2人のスタッフだ。同社情報システム課の茅根博哉氏と小島伊貴氏である。
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