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ヤマハ、現場の改善活動を強化するため、ダッシュボードツールを導入

2013年9月11日(水)IT Leaders編集部

ヤマハのエレクトロニクス生産統括部 豊岡生産部(兵庫県豊岡市)は、トヨタ生産方式に基づく生産現場の改善活動を強化するため、生産現場のできごとや、生産実績などの情報を見える化するシステムを構築した。ウイングアーク(2012年7月にウイングアーク テクノロジーズから社名変更)が2013年9月11日に発表した。

 ヤマハのエレクトロニクス生産統括部 豊岡生産部は、トヨタ生産方式に基づく生産現場の改善活動を強化するため、生産現場のできごとや、生産実績などの情報を見える化するシステムを構築した。

 従来は、生産現場で作業員が書いた生産日報を、現場リーダーが紙からExcelに転記し、現場管理者が月報として集計をしていた。このため、本社や豊岡生産部のマネジメント層は、生産計画と実績のギャップを月次で把握するしかなく、迅速に改善策を打つのが難しかった。

写真1:豊岡生産部が導入したダッシュボードツール
写真1:豊岡生産部が導入したダッシュボードツール


 新システムでは、生産現場の情報を収集する「POPシステム(Point Of Production System:生産時点情報管理システム)」を導入し、タブレット端末から生産実績を入力するようにした。従業員が手書きで報告書を作成したり、Excelに転記したりする手間を省いた。

 また、POPシステムには、ウイングアークのダッシュボードツール「MotionBoard」(写真1)を接続し、マネジメント層が生産実績を日次で把握できるようにしている。システム導入は、同部門が担当。情報システム部門に頼らず、構築・仕様変更・運用できることを条件に、製品を比較検討した。

 今後は、POPシステムで手に入れた現場のデータを使って、材料費や労務費、その他の経費などを見える化し、セル(少数の作業者チーム)単位で、赤字なのか黒字なのかを把握できるようにする。「生産能率」「不良率」「非生産時間」といった指標を使って、現場が収益向上のための施策を自律的に打てる仕組み作りも見据える。

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