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【Special】

ITは今や世界の共通言語 知識レベルを客観的に示す資格が必須に

2013年10月31日(木)IT Leaders編集部

編集長対談●米国本部トップに聞くCompTIA 認定資格の意義 IT 業界団体として、ワールドワイドの認定資格制度を通して人材育成に力を注ぐCompTIA。技術革新がますます激しくなる中で、どのような事業展開を考えているのか。来日したCEO のトッド・ティビドー氏と、エグゼクティブ・バイスプレジデントのテリー・アーデル氏に話を聞いた。 聞き手はIT Leaders 編集長、川上 潤司(文中敬称略) Photo:鹿野 宏

CompTIA President and Chief Executive Officer トッド・ティビドー 氏
CompTIA
President and Chief Executive Officer
トッド・ティビドー 氏

川上: 日本国内でも知名度が上がっているCompTIA認定資格ですが、現状で取得者はどのぐらいの規模になっているのでしょう。

ティビドー: ワールドワイドでは180万人に達します。中でも、すべてのITキャリアのベースとなる「A+」が100万人と、最も多くを占めます。実は、様々な資格のトレーニングを受けながらも最終的な試験を受けていない人もかなりおり、実質的に何らかの形でCompTIA認定資格に接している人は先の10倍ほどの規模があると踏んでいます。

アーデル: もっとも、我々にとっては資格取得者の絶対数よりも「希望する職に就くにあたってCompTIAの資格が大いに有効だ」という声が広がっていることを評価しています。時に大学の学位よりも優位にはたらき、A+を取得した方が初任給が高くなるケースも出てきています。

IT知識のベースを集大成技術革新にもキャッチアップ

CompTIA Executive Vice President, Skills Certification テリー・アーデル 氏
CompTIA
Executive Vice President, Skills Certification
テリー・アーデル 氏

川上: CompTIAが目指されていることを今一度、整理してもらえますか。

ティビドー: IT業界で実務を担う人々に対し、エントリーレベルからエキスパートまで「学習とキャリア」のパスを明確に築くことが最大のミッションです。ITエンジニアとして価値を発揮していくにはどんな知識やスキルが必要で、そこに到達するためにはどうしたらよいかの道筋を、資格制度を通して具体的に提示します。取得者にしてみれば、世界中の同志のコミュニティに加われる魅力も大きいのではないでしょうか。ITは今や世界共通の関心事ですし、その中で普遍性のあるCompTIAの資格はいわば“身分証明”として機能します。

アーデル: それは、IT人材を採用する企業にも大きな意味をもたらします。生産性が高く、しっかりと働くクリエイティビティに富んだ従業員を獲得する上で、CompTIA認定資格の取得の有無が判断材料として役立つはずですから。

川上: 技術革新が激しいだけに、資格制度を運用するのは大変なことと推察します。

ティビドー: 確かに、企業ITの領域では、クラウドやモバイルなどを筆頭に新技術が続々と登場しています。でも、情報システムの構成要素からするとそれらはごく一部とも言えます。PC、サーバー、スイッチ、ファイアウォールといった、ここ10~15年の間に使われてきた技術が占める割合は依然高く、これらの基本を理解していることの重要性は変わりません。我々としては、こうしたベースをしっかり押さえつつ、時代や環境の変化に合わせて必要な資格制度を適宜開発していくというのがスタンスです。

川上: 前出の「A + 」に加えて、これまで「Network+」や「Security+」をラインナップしてきました。直近でさらに増やす予定はありますか。

アーデル: 2人で来日した目的の1つは、新しいメニューをご案内することにあります。具体的に言えば、「Cloud+」「Mobility+」「Mobile App Security+」の3つの認定資格が2013年後半に新しくリリースされる予定です。日本でも、クラウドとモバイルに関するスキルを持つエンジニアの重要性が高まっているので、「Cloud+」「Mobility+」の2つについては日本語にローカライズの上、提供予定です。名称から自明ですが、クラウドやモバイル分野で身に付けるべきスキルを集約したものです。

ティビドー: 今後のユニークな取り組みとしてはオンライントレーニングに脳科学の知見を生かしたプラットフォームを活用する計画があります。設問にYes/Noを答えて次画面に進んでいくという一般的な方式ではなく、ある知識を本当に理解しているかを多面的に分析して学習を支援する仕組みです。来年早々の提供開始に向け準備をしている段階です。

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