[市場動向]

中小企業にSaaSを提案、富士通マーケティングとブランドダイアログが協業で

2013年11月1日(金)志度 昌宏(DIGITAL X編集長)

中小企業を対象にしたSaaS(Software as a Service)事業の拡大に向けて、富士通グループで中堅・中小市場を担当する富士通マーケティング(FJM)と、グループウェアなどのSaaS事業を展開するブランドダイアログ(現ブルーテック)が協業する。2013年11月1日に発表し、同日から共同での提案活動などを開始した。FJMは今回の協業をテコに、サービス事業の拡大に本腰を入れるという。

 共同提案するのは、富士通マーケティング(FJM)の統合型基幹業務パッケージ「GLOVIA smart きらら」シリーズのSaaSやパブリック・クラウドの「AZCLOUD」と、ブランドダイアログの情報活用系SaaSである「Knowledge Suite」を組み合わせた各種のサービスである。

 FJMや同社のパートナー企業はこれまで、基幹業務やITインフラの提供に軸足を置いてきた。だが、中小企業市場においても、SFA(Sales Force Automation:営業活動支援)やCRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)などの情報活用や、およびモバイル対応といった顧客獲得を支援する機能のニーズが高まっている。そこをKnowledge Suiteなどで補完することで、市場への訴求力を高めることを狙う。Knowledge Suite は2010年のリリースからこれまでに、2500社1万ユーザー以上が導入しているという。

 加えてSaaSという提供形態の特徴を生かし、Knowledge Suiteが取得・管理する営業情報・顧客情報などを、FJMの基幹業務システムや業種別システムとのデータ連携も図っていく(図)。

図:営業情報・顧客情報などと基幹業務システムなどとのデータ連携の概念

図:営業情報・顧客情報などと基幹業務システムなどとのデータ連携の概念
出所:ブランドダイアログ/富士通マーケティング

 

 今回の協業では各種SaaSを、FJMが持つWeb経由による商談機能およびブランドダイアログが展開するWeb上での試験導入機能といった提案・販売チャネルを組み合わせたオンライン中心の営業モデルを模索する。具体的には、顧客からの問い合わせへの対応や、デモンストレーション、組み合わせサービスの提案までをWeb経由で展開したい考えだ。

 中堅企業への対面提案なども加え、今回の協業により今後3年間で3000社の顧客獲得を目標にする。

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