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ITによる優れた経営革新を表彰する「IT賞」、2013年度の受賞企業は?

2013年12月4日(水)緒方 啓吾(IT Leaders編集部)

 企業情報化協会(IT協会)は2013年12月4日、ITを活用した経営革新を表彰する「平成25年度(第31回)IT賞」の受賞企業16社を発表した。

 最高賞にあたる「IT総合賞」は、東京海上日動火災保険/東京海上日動システムズと、野村證券が受賞した。

 東京海上日動火災保険と、東京海上日動システムズは、スマートデバイスを活用し、保険を販売する代理店の業務プロセスを改革した。

 具体的には、新規契約の手続きや、契約内容の確認などの業務をこなせる、スマートデバイス向け業務アプリを開発し、販売代理店に配布した。販売代理店は、スマートフォンやタブレットにアプリ導入、業務をこなす。ペーパーレス化を進め、書類作成の負担を減らし、顧客とのコミュニケーションに時間を割けるようにした。必要な情報をすぐに取り出せるようにして、顧客満足度の向上も図った。

 特徴は、販売代理店が所有するデバイスを活用した点。スマートデバイスの普及が先行していることを考慮し、東京海上日動はデバイスを配布せず、代理店の持つデバイスを利用できるようにした。多様なOSやデバイスに対応できるよう、アプリの開発にはHTML5を用いた。セキュリティ面では、センター側にデータを吸い上げ、デバイスにはデータを残さないようにするなど工夫を凝らす。プロジェクトは、基幹システムにも影響する大規模なシステム再構築。システム部門の技術伝承や、人材育成も狙った。

 野村證券は、リテール部門の基幹システムを再構築、ベンダー数十社、開発メンバー約3000人に及ぶ巨大プロジェクトを無事に完遂した。初期導入コストや、将来の機能拡張コストを抑えるため、パッケージを採用。追加開発を最小限にするため、業務を全面的に見直した。9000項目ものフィット・ギャップ分析の結果、システム規模を半分に縮小。運用コストを削減し、フロント業務への投資に振り向けられるようにした。業務の見直しを徹底するため、全社規模の推進組織を設置するなど、経営層も積極的に関与した。

 その他の企業の取り組みと、表彰の内容は表の通り。総合賞を受賞した両社は、2014年2月6日、7日に開催する年次カンファレンス「第29回IT戦略総合大会」で記念講演する。

表:平成25年度IT賞審査結果(IT賞審査委員会)

 

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