[インタビュー]

「ビッグデータ時代の製造業にクリアな視界を」米シーメンスPLMのシニアVP

2013年12月6日(金)志度 昌宏(DIGITAL X編集長)

独シーメンスグループが、製造現場における現実世界とデジタル世界の融合を推進している。その一環として、グループのソフトベンダーである米シーメンスPLMソフトウェアが2013年1月に、メカトロニクスのシミュレーションツール・ベンダーである米LMS Internationalを買収。日本市場では、LMS日本法人社長だった堀田邦彦氏を、シーメンスPLM日本法人社長に据えた。シーメンスが描く新しい製造現場の姿などについて、来日した米シーメンスPLMソフトウェアのシニア・バイスプレジデント兼アジア太平洋地域担当マネージング・ディレクターのKC Yee(ケー・シー・イー)氏に聞いた。(聞き手は志度 昌宏=IT Leaders編集部)

米シーメンスPLMソフトウェアのシニア・バイスプレジデント兼アジア太平洋地域担当マネージング・ディレクターのKC Yee(ケー・シー・イー)氏
米シーメンスPLMソフトウェアのシニア・バイス
プレジデント兼アジア太平洋地域担当マネージング・
ディレクターのKC Yee(ケー・シー・イー)氏

製造業が置かれている現状をどうとらえているか。

 経済環境は依然として厳しい。製造業は、市場拡大とコスト削減の双方を模索し続けている。その背景には、消費者の要求がますます厳しくなっていることがある。「今、このタイミングで満足したい」という感覚が強くなっている。

 具体的には、商品に関する情報の入手が容易になり、今Webで見た商品を明日には手元に置きたいと思うようになっているし、それが可能になってきている。しかも「もっとも安く」という条件が付く。企業側からすれば、これまで同様の対応では満足してもらえない状況が広がっているわけだ。

 グローバル化や品質の面でも、従来の考え方では対応できなくなっている。例えばグローバル化では、上述したような消費者の変化に対応するためには、ニーズを抱える顧客のそばで製品を作らなければならない。これまでの輸出モデルだけでの対応は限界を迎えている。

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