[CIOのための「IT未来予測」将来を見据え、目前のITを評価せよ]

【第3回】クラウドサービス事業者の経営力がサービスの将来を左右

2014年1月20日(月)大和 敏彦(ITi代表取締役)

選択したクラウドサービスが停止することは、ビジネスに大きな影響を与える。クラウドが持つバーチャルな資源の裏側には、それをサービスとして提供する会社があり、データセンターがある。クラウドサービスを選択する際には、そのクラウドの提供者であるサービスプロバイダの選択も重要な要素になる。  

 クラウドサービス、なかでもIaaS(Infrastructure as a Service)は、コモディティ化の流れが始まっている。利用料金が安いサービスも提供されている。コモディティ化、低価格化は、サービスを使用する側から見れば良い傾向だ。だが、手放しでは喜べない状況もある。

 例えば、2013年10月1日、ストレージのクラウド・サービスプロバイダ(Cloud Service Provider:CSP)である米Nirvanixが事業停止を発表した。7年間、サービスを提供してきた後のサービス停止である。CSPの事業停止は極端なケースではあるが、Nirvanixのサービスを選択・利用してきた企業においては、ビジネス面でも大きな影響を受けたことは想像に難くない。CSPを変更するためには、預けてきた大量データおよびシステムの移行が必要になり、多大の時間と労力を要するからだ。

 サービスを使う側の視点に立てば、選択時のキーポイントは、要求するサービス仕様を満たし、かつそのサービスを利用することで、コストやスピードなどの経営メリットを受けられるかどうか、すなわちサービス品質そのものである。しかし、Nirvanixの例にもあるように、CSPの事業が、災害や障害、あるいは経済的な事情によって、中断・停止される可能性は否定できない。

 一方、サービスを提供する側の視点でクラウドをみれば、いかに競争力のあるサービスを低コストで提供できるかがキーポイントになる。サービスとしてのBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)やDR(Disaster Recovery:災害復旧)だけでなく、事業体としてのCSPそのものの長期的な安定・安心を左右するからだ。以下では、事業者のコスト構造を左右するテクノロジを深掘りしてみよう。

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