[クラウド活用に向けた「法律+ITセキュリティ」相談室]

【第1回】クラウド導入前に知っておくべき法律とIT導入のチェックポイント

2014年2月10日(月)「法律+ITセキュリティ」相談室

企業への導入が急速に進み始めたクラウド・サービス。しかし、データがクラウド・サービス事業者のサーバー上で保存・管理されることから、データの消失・流出といったリスクを考え、導入に二の足を踏む企業も少なくありません。一方で、クラウド活用によってビジネスのスピードアップに期待する企業では、新たなワークスタイルへの確立に取り組む動きも高まっていますが、ITの使い方を誤ると、昨今ニュースにも取り上げられている「ブラック企業」とも評されかねません。 クラウド・サービスの導入・活用の留意点を法律とITセキュリティの両面から解説していく本連載。主に中堅・中小企業の経営者が抱くであろう疑問点に対し、弁護士の藤井 総先生とシスコシステムズの楢原 盛史セキュリティ専任コンサルタントのそれぞれがお答えします。漠然とした不安感を払拭し、クラウドを過度に恐れることなく、そのメリットを経営に最大限に生かしていただければと思います。 第1回は、クラウドの導入を検討している段階での疑問点を取り上げます。

【経営者の疑問】

 経営速度を高めるため、これからはクラウド・サービスを活用して、事業展開していく必要がありそうだ。しかしクラウド・コンピューティングでは、会社の情報はもとより、社員の情報や顧客情報など、様々な情報がネット上に蓄積されていく。最近は、企業情報や個人情報の流出や悪質なハッキング事件、それらによって企業トップが陳謝する姿をニュースなどで見聞きすることも増えてきた。「もしも」の時も考えておかなければならないが、そもそも法律的にはどんなリスクがあるのだろうか?

【藤井 総 弁護士からの回答】

関連する主な法律:個人情報保護法、会社法、準拠法、外為法

■個人情報保護法

 クラウド・サービスの利用に向けて、みなさんが真っ先に検討対象に挙げるのは、個人情報保護法でしょう。ユーザー企業が保有する顧客や社員の個人情報を、クラウド上に保存するという行為は、基本的には「個人情報の管理をクラウド事業者に委託している」と見ることができます。

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【第1回】クラウド導入前に知っておくべき法律とIT導入のチェックポイント企業への導入が急速に進み始めたクラウド・サービス。しかし、データがクラウド・サービス事業者のサーバー上で保存・管理されることから、データの消失・流出といったリスクを考え、導入に二の足を踏む企業も少なくありません。一方で、クラウド活用によってビジネスのスピードアップに期待する企業では、新たなワークスタイルへの確立に取り組む動きも高まっていますが、ITの使い方を誤ると、昨今ニュースにも取り上げられている「ブラック企業」とも評されかねません。 クラウド・サービスの導入・活用の留意点を法律とITセキュリティの両面から解説していく本連載。主に中堅・中小企業の経営者が抱くであろう疑問点に対し、弁護士の藤井 総先生とシスコシステムズの楢原 盛史セキュリティ専任コンサルタントのそれぞれがお答えします。漠然とした不安感を払拭し、クラウドを過度に恐れることなく、そのメリットを経営に最大限に生かしていただければと思います。 第1回は、クラウドの導入を検討している段階での疑問点を取り上げます。

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