[インタビュー]

「ネットワーク界にLinux革命を起こす」米Cumulusの共同創業者

2014年2月14日(金)志度 昌宏(DIGITAL X編集長)

ネットワーク機器用のLinux OSを開発・提供する米Cumulus Networksが日本市場にも本格的に進出する。伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)と販売代理店契約を結び、2014年2月13日から製品販売を開始した。Cumulusは、米Facebookが提唱するOpen Compute Project(OCP)や、OSS(Open Source Software、オープンソース・ソフトウェア)のクラウド構築用ソフトの「OpenStack」のコミュニティなどにも参加する。CumulusのネットワークOSが目指すところなどについて、共同創業者であるノーラン・リークCTO(Chief Technology officer、最高技術責任者)と、ビジネス開発のトップを務めるウイリアム・チョー氏に聞いた。(聞き手は志度 昌宏=ITLeaders編集部)

米Cumulus Networks共同創業者でCTO(Chief Technology officer、最高技術責任者)であるノーラン・リーク氏(右)と、ビジネス開発のトップを務めるウイリアム・チョー氏
米Cumulus Networksの共同創業者でCTO(Chief Techー
nology officer、最高技術責任者)のノーラン・リーク氏
(右)と、ビジネス開発のトップを務めるウイリアム・
チョー氏

――ネットワークOS「Cumulus Linux」の提供を2013年6月に正式にアナウンスした。

リーク氏:2010年1月から活動をスタートしてきたが、2013年6月にCumulus Networksを正式に立ち上げだ。それまで、Cumulus Linuxを提供するためのソフト開発や構成などを検討すると同時に、先行ユーザーとなる実環境への導入などにも取り組んできた。2012年10月には、ネットワーク・スイッチを1万台規模で利用するネットワークも稼働させている。

 この間、米Facebookが提唱する次世代データセンターのための標準化活動である「Open Compute Project(OCP)や、IaaS(Infrastructure as a Servoce)構築用ソフト群のOSS(Open Source Software、オープンソース・ソフトウェア)である「OpenStack」といったコミュニティに参加し、ネットワークOSの標準化にも取り組んできた。ルーティング・プロトコルやLinuxカーネルを最適化した結果をコミュニティに還元している。

チョー氏:企業としての立ち上げは最近だが、既に米VMwareや米Broadcomなどの大手がパートナーになっている。直近では、2014年2月に米Dellともパートナーシップ契約を結んでいる。今回、日本企業としては初めて、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)と提携した。

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