[調査・レポート]

クライアント仮想化のROIは426.4%─IDC

2014年2月20日(木)緒方 啓吾(IT Leaders編集部)

IDC Japanは2014年2月20日、クライアント仮想化のROI分析結果を発表した。報告によると、クライアント仮想化製品のROIは426.4%。投資回収期間は10.7カ月だった。

図:国内クライアント仮想化製品
「全体(全社導入+部分導入+試験導入)」
ROI分析データ(プレスリリースより引用)

 調査では、2013年に実施した調査と取材をもとに、クライアント仮想化の投資対効果を算出した。調査によると、クライアント仮想化製品のROIは426.4%、投資回収期間は10.7カ月だった。内訳は、初期投資額が1人あたり21万2402円、年間の運用費用は同4万2447円。一方、投資による利益は、1人あたり68万8902円。ユーザーは、1日あたりの平均約3.5時間使用している。クライアント仮想化のROIは年々向上している。

 業種別に見ると、金融や教育・自治体などの分野でのROIの高さが目立つ。金融業でのROIは575.9%(9.1カ月で回収)、教育・自治体では525.0%(10カ月で改修)だった。

 全従業員に占めるクライアント仮想化製品の利用率は30.9%。利用者には生産性向上が見られる。エンドユーザーの場合で28.3%、IT管理者は30.9%、ITスタッフは33.7%、それぞれ生産性が改善したと報告している。

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