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キヤノンS&S、DRサイトの構築・運用を低コストで始められる「沖縄DRパック」をリリース

2014年4月17日(木)クラウド&データセンター完全ガイド編集部

キヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)は2014年4月17日、クオリサイトテクノロジーズが運営する沖縄のデータセンターにDR(Disaster Recovery:障害復旧)サイトを構築し保守・監視を提供する中小企業向けサービス「沖縄DRパック」の販売を開始した。

 沖縄DRパックは、2011年3月の東日本大震災以降高まりを見せている企業のDRニーズにこたえるために提供される。その特徴は、日本国内の広範な地域において震災によるシステム障害/事業停止リスクの低い沖縄にDRサイトを構えることができる点、構築、監視・保守サポートが低価格で提供される点の2点である。後者について、キヤノンS&Sは、とりわけIT予算に制約があり構築・運用ノウハウも十分とは言えない中小企業が導入しやすい価格設定を行ったとしている。

 同サービスでは、NAS(Network Attached Storage)を利用する「NASパック」とWindows Serverが稼働するサーバーを利用する「ファイルサーバーパック」の2種類がキヤノンS&Sから提供され、企業は自社の環境や予算に応じて選択することができる。また、沖縄のデータセンターを運営するクオリサイトテクノロジーは、NASやVPNなどのハードウェア、システムの監視・保守などの作業をキヤノンS&Sのサポートセンターと連携して行う。

沖縄DRパックの利用イメージ(出典:キヤノンシステムアンドサポート)

 

 NASパック/ファイルサーバーパックの概要と価格は次のとおりである。

■NASパック(最大8TB):ユーザー企業が所有・管理するNASのデータをデータセンター側にレプリケーションして災害対策に利用できるようにするサービス。アイ・オー・データ機器(I-O DATA)の「NASHDL-XRWシリーズ」5機種の中から、容量や使用OSなどの環境に合わせて最適な機種を選択でき、I-O DATAのNAS管理クラウドサービス「NurSuS」を利用した監視サービスを受けることができる。なお、ユーザー企業側とデータセンターとはフォーティネットの「FortiGateシリーズ」が導入されたVPNを介してセキュアに接続を行うことが可能。

■ファイルサーバーパック(最大12TB):ユーザー企業のWindows Server稼働ファイルサーバーのデータをデータセンター側のI-O DATA製NAS「HDL-Z4WMC2シリーズ」(4機種)にレプリケーションして災害対策に利用できるようにするサービス。NASパックと同様、ユーザー企業側とデータセンターとはFortiGateシリーズが導入されたVPNを介してセキュアに接続を行うことができる。

 沖縄DRパックの利用料金は、NASパックが月額4万7500円で、ファイルサーバーパックが月額5万8500円となっている。なお、NAS本体やVPN装置などの初期構築費用が別途必要となり、キヤノンS&Sによると、NASパック(容量2TB)の参考価格が141万2800円となっている。

沖縄DRパックで構築されたDRサイトの運用・保守体制(出典:キヤノンシステムアンドサポート)
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