グローバル展開 グローバル展開記事一覧へ

[2020年を見据えた「グローバル企業のIT戦略」]

【第7回】グローバル視点でみた「GRC」の光と影

2014年5月7日(水)入江 宏志

2020年を見据えた「グローバル企業のIT戦略」を取り上げる本連載。IT戦略における日本と世界の差異を見極めるための観点として、第1回から第6回までは、クラウド・コンピューティングを中心にグローバルトレンドを見てきた。今回からは、クラウド・コンピューティングに並ぶ、もう1つの重要キーワードである「GRC(Governance、Risk、Compliance)」の観点から、グローバルトレンドを見ていく。

 2013年、出雲大社で60年ぶり、伊勢神宮では20年ぶりの出来事があったことは、読者もご存じだろう。本殿・社殿の遷宮である。これは、技術=テクノロジーの伝承と密接な関係がある。宮大工の技術継承という目的があるからだ。

 ただ、伊勢神宮は余分なコストがかかるという「リスク」を承知で、痛んだ個所を修繕するのではなく、20年に一度、新しく建物を作り直す。これに対し、出雲大社は、可能な限り古い材料を活かし、趣を重視した遷宮を実施する。技術継承の目的は同じでも、こうした違いがあるのは興味深い。

 一方、エジプトのピラミッドのテーマは、技術伝承ではなく、いかにハードウェアを長持ちさせるかである。国内外で方法に違いはあるが、いずれもが信仰に即した取り組みだ。現在流にいえば、「コンプライアンス」を守り、信仰対象の「ガバナンス」を取る手法である。

 伊勢神宮の遷宮などに現れる3つのキーワード、「ガバナンス(Governance)」と「リスク(Risk management)」「コンプライアンス(Compliance)」の頭文字を取ったものが「GRC」である(図1)。

この記事の続きをお読みいただくには、
会員登録(無料)が必要です
登録済みの方はこちら

IT Leaders 雑誌版、電子版をご購読の方、会員登録済みの方は下記ボタンよりログインして続きをお読みください

初めての方はこちら

IT Leaders 会員になると
会員限定公開の記事を読むことができます
IT Leadersのメルマガを購読できます

【次ページ】リスクには4つの種類がある
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
バックナンバー
2020年を見据えた「グローバル企業のIT戦略」一覧へ
関連記事

【第7回】グローバル視点でみた「GRC」の光と影2020年を見据えた「グローバル企業のIT戦略」を取り上げる本連載。IT戦略における日本と世界の差異を見極めるための観点として、第1回から第6回までは、クラウド・コンピューティングを中心にグローバルトレンドを見てきた。今回からは、クラウド・コンピューティングに並ぶ、もう1つの重要キーワードである「GRC(Governance、Risk、Compliance)」の観点から、グローバルトレンドを見ていく。

PAGE TOP