[イベントレポート]

「Systems of Engagement」の構築に向けてPaaSとクラウド、そしてビッグデータ活用を強調

IBM Impact2014レポート

2014年5月7日(水)田口 潤(IT Leaders編集部)

「ビジネスや事業に貢献するIT」に焦点を当てる米IBMの年次カンファレンス、「Impact2014」が米国ラスベガスで開催された。今年のテーマは「Be First!」(一位になる!)。そのためのキーワードが「Composable Business」、具体的な手段としてPaaSの「BlueMix」や「IBM Cloud Marketplace」を用意した。これだけだと意味不明に近いが、実際の内容は示唆に富むものだった。

 モバイル、クラウド、ビッグデータなど日進月歩で進化するIT。CIO/情報システム部門は、これらにどう取り組めばいいのだろうか。当たり前だが、経営や事業からの要求に受け身で対応したり、同業他社がやっているといった理由で場当たり的に取り組むのはNGだろう。システム全体の整合性がとれなくなり、ガバナンスやセキュリティに悪影響が生じてしまう。

 理想形の一つは、情報システムのビジョンを明確にし、それを実現する次世代のグランドデザインを描いて実践していくことだろう。ビジョンとは、例えば

  • 経営や事業の変革をITが主導する
  • そのためにシステム構築の迅速性と柔軟性を確保する
  • コスト最適と、高いセキュリティを実現する

といったこと。グランドデザインは、ビジョンを実現する全体アーキテクチャや構築手法、利用技術などである。だが大きな方向を示すビジョンはまだしも、競争環境やITそのものが目まぐるしく変わる中で、グランドデザインを描くのは決して簡単ではない。自社システムの現状を踏まえつつ、実現方法を含めて検討する必要があるからだ。

 この難題への回答を意図したカンファレンスの一つが、米IBMが毎年春に開催する「Impact」である。というのも企画・運営を担うのは、ハードウェアを含めたIBMの事業部門の中でアプリケーションに最も近いミドルウェア部門。情報システムの将来像を示し、参加者に理解・納得してもらうことが事業成果に直結するからである。大企業から中堅中小企業まで多くの有力企業を顧客に持ち、先進企業の取り組みや考えを製品やサービスに反映させていることもある。

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