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[Gartner's Voice]

デジタル時代、IT投資をどう配分すべきか

ガートナー リサーチ バイスプレジデント フランク・リダー氏

2014年8月6日(水)緒方 啓吾(IT Leaders編集部)

ソーシャル、モバイル、アナリティクス、クラウド――。企業ITにインパクトを与えるテクノロジーが次々と登場している。これらの活用なくして、企業の次なる成長は見込めない。一方で、予算には限りがあることも事実だ。今後、企業はIT投資をどのように最適化していくべきか。ガートナーでリサーチ バイスプレジデントを務めるフランク・リダー氏に話を聞いた。

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 新しいテクノロジーをビジネスに活用しようと考えたとき、課題となるのがIT投資の配分である。企業がITに投下できる額にはおのずと上限があるからだ。ITの活用範囲は拡大を続けているが、企業のIT投資額は基本的に横ばい。ドイツに至っては2013年から2014年にかけて予算が3.1%減少した。

 残念ながら、こうした傾向は今後も続くだろう。多くのCEOはITに対して十分な額の投資をしているにも関わらず、競争優位性の獲得や売り上げの向上、新規市場参入といった経営課題に十分貢献していないと考えているためだ。売り上げへの直接的な貢献でも示さない限り、予算を増やすことは難しい。

 限られた予算を最大限に活用して、テクノロジーによるビジネスの変革を実現する。IT投資の最適配分は、今後のCIOにとってますます重要なミッションとなる。

 IT投資の最適配分を考える際のガイドラインとして当社が提唱しているのが、「アダプティブ・ソーシング・ストラテジー(Adoptive Sourcing Strategy)」と呼ぶ概念だ。IT投資を「イノベーション(Innovation)」「差異化(Differentiate)」「運用(Run)」の3レイヤーに分類し、投資領域全体を俯瞰しながら戦略を立案する。

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