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[2020年を見据えた「グローバル企業のIT戦略」]

【第9回】グローバルな信頼性はアーキテクチャーを求める

2014年7月7日(月)入江 宏志

2020年を見据えた「グローバル企業のIT戦略」を取り上げる本連載。IT戦略における日本と世界の差異を見極めるための観点として、第1回から第6回までは、クラウド・コンピューティングを中心にグローバルトレンドを見てきた。第7回からは、クラウド・コンピューティングに並ぶ、もう1つの重要キーワードである「GRC(Governance、Risk、Compliance)」の観点から、グローバルトレンドを見ていく。今回は、信頼性について考えてみたい。

 企業の根源は、やはり「信頼性」にあると筆者は考える。では、信頼性とは、どう定義すべきだろうか。

 筆者オリジナルの一例を挙げる。ある打ち合わせがあり、100人分のランチボックス(弁当)を手配しなければならない。そのため、ケータリング業者に、ランチボックスを頼んだ場面をイメージしてほしい。

 ケータリング業者から届いたランチボックスをチェックしてみると、99個しかない。これが「完全性」がないということだ。次に中を開けてみると、何個かは中身のサンドイッチが1種類少なかった。これは「正確性」がないという(図1)。

図1:信頼性は、複数の評価基準の積算で成り立っている図1:信頼性は、複数の評価基準の積算で成り立っている
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 このケータリング業者のランチボックスは、口コミでは「良い」という評判だった。だが、実際に食べてみると、どこか美味しくないし、その味であるならば価格が高い。口コミを参考にしたというのが、「社会通念」で、シェフの腕前に対して、「美味しくない」と判断しているのが「経験則」である。商品価値(ここでは味やボリュームなど)に対し値段が妥当かどうかを決めるのは「合理性」だ。

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