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あべのハルカス、熱源設備のCO2排出量とコストを最適化するシステムを導入

2014年7月11日(金)IT Leaders編集部

2014年3月に開業した「あべのハルカス」は、空調などの熱源となる冷凍機や冷却塔といった設備を制御するシステムを導入した。CO2排出量の削減と省エネルギー化が狙い。開発を担当した日立製作所が、2014年7月10日に発表した。

 大阪市阿倍野区に立地するあべのハルカスは、駅、百貨店、美術館、オフィス、ホテル、展望台などが入居する超高層ビルである。事業主は近畿日本鉄道。

 同ビルは施設内に熱源を安定的かつ柔軟に提供するため、電気式とガス式を組み合わせた設備構成を採っている。電気式とガス式ではCO2排出係数や単価が異なるため、どちらの設備を優先運転すべきかや、どのような制御設定値で運転すべきかといった制御には複雑な演算が不可欠だった。

 新システムは、熱源設備の稼働情報をリアルタイムに収集し、独自のアルゴリズムを用いて演算。CO2排出量やランニングコストが最も低くなる熱源機器の組み合わせや制御設定値を算出する。加えて、それらを制御目標値として熱源設備に自動で指示する役割を果たす。

 熱源設備から収集される熱量や温度、流量などのデータを一元管理し、グラフ表示するシステムも導入した。施設管理担当者は、Webブラウザからそうした情報を閲覧可能。これにより、エネルギー消費効率、CO2効率、運転コスト効率といったKPIに基づき、個別機器や設備全体を管理できるようになる。

【プロジェクトの概要】
ユーザー名 あべのハルカス
業種 商業施設
導入システム 熱源設備の最適化制御システムおよび見える化システム
導入目的 CO2排出量の削減、省エネルギー化
導入時期
関連キーワード

商業施設 / ビル管理 / 省エネルギー / 日立製作所 / 環境経営 / 脱炭素社会 / 大阪市

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