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ヤフーとトレジャーデータがビッグデータ活用で提携、分析基盤サービス「Yahoo!ビッグデータインサイト」を提供へ

2014年7月25日(金)河原 潤(IT Leaders編集部)

ヤフー日本法人と米トレジャーデータは2014年7月25日、法人向けビッグデータビジネス領域で業務提携すると発表した。協業により両社は今後、クラウド型のビッグデータ分析基盤サービス「Yahoo!ビッグデータインサイト」を提供する。

 トレジャーデータはクラウド型データマネジメントサービス(DMS)を提供するシリコンバレーの企業。2011年12月設立(日本法人は2012年11月設立)の新興ベンダーながらも、著名な日本人技術者が中心となった、ビッグデータ活用にまつわる先端的な取り組みで存在感を示している(関連記事インタビュー 業種別ソリューションとIoTに注力、トレジャーデータ Founder&CEO 芳川裕誠氏)。

 ヤフーによると、2013年より同社が展開しているビッグデータ活用を核としたマーケティングソリューション事業の取り組みの1つとして、データマネジメントにおける高い実績と優位点を持つトレジャーデータの技術に注目し採用に至ったという。

 企業のマーケティング活動の中でビッグデータの活用に注目が集まる一方で顕在化した課題として、ヤフーは、「ビッグデータの収集・保管・分析に必要な環境整備やコスト、専門技術者の不足」を指摘。その解決策として、トレジャーデータの技術を採用したクラウド型のビッグデータ分析基盤ソリューション「Yahoo!ビッグデータインサイト」を提供する。

 ヤフーの説明によると、Yahoo!ビッグデータインサイトは、トレジャーデータのクラウド型DMS「トレジャーデータサービス」を採用し、これまで企業ごとに独自に構築・運営してきたHadoopなどの分散処理プラットフォームなどに比べ、低価格、高速かつ容易にデータを分析することができるという。

 同社は同サービスの特徴として、データ分析の専門知識を持たないマーケティング担当者でも活用できるマネージドサービス(事業者側がインフラの運用管理を行うサービス)であることと、幅広い規模の企業が導入しやすい月額定額制であることを挙げている。なお提供開始時期については現在のところ未発表である。

 Yahoo!ビッグデータインサイトは、ヤフーのグループ企業であるIDCフロンティアのクラウドインフラ/ストレージを基盤に提供される。そのため、ビッグデータの格納先が国内のデータセンターに限定されるような用途でも活用できるようになっている。両社は、今後、様々な業界の企業が容易に同サービスを導入できるよう、主要な業界ごとに特化した各種業界向けのソリューションを開発していく計画だ。

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協業・提携 / ビッグデータ / Treasure Data / Yahoo!

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