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[市場動向]

ソフトウェアの不正コピー、発覚時に企業の財布はどれだけ痛む?

2014年9月5日(金)緒方 啓吾(IT Leaders編集部)

BSA|The Software Alliance(BSA)という団体をご存じだろうか。米国に本部を置くソフトウェアの業界団体で、不正コピーの権利執行支援などを手掛けている。今回は、日本担当顧問を務めるTMI総合法律事務所の石原修弁護士に活動の実態などを聞いた。

石原修弁護士TMI総合法律事務所の石原修弁護士

―BSAの存在は知っていても、具体的な活動については今一つ分かっていないという人も多いだろう。あらためて実態を教えてほしい。

 BSAは、知的財産の保護とイノベーションの促進を目的とした団体だ。1988年に米国で設立された。世界各国に拠点を置き、日本でも活動している。主な活動は、著作権に対する意識を高めるための啓発活動、知的財産の保護・活用を促す政策提言、そして、不正コピーの情報収集と権利保護支援だ。不正コピーに関する国際調査も実施しており「BSAグローバルソフトウェア調査2013」を6月に発表した。

―ソフトウェアの著作権保護支援について詳しく聞きたい。

 書籍や絵画、音楽、映画といった著作物と比べて、ソフトウェアは歴史が浅い。例えば、日本で著作権法の法的保護の対象に加えられたのは1985年だ。目に見えない財産ということもあり、人々の著作権保護に対する意識も相対的に低い。デジタルデータなので、容易にコピーできてしまう。不正コピーや海賊版が横行しやすい。それだけに、権利保護のために積極的に活動することが重要なのだ。

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