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「アジャイルは使えない」は誤解、日立ソリューションズがアジャイル対応の開発支援環境を提供

2014年9月16日(火)志度 昌宏(DIGITAL X編集長)

日立ソリューションズは、ソフトウェア開発プロセスを総合的に管理できる開発支援環境「TeamForge ALMプラットフォーム」を2014年10月1日から提供を開始する。ソースコードやチケットの管理、関連文書の共有、ビルドやテストの自動化などを一元的に管理できるのが特徴で、アジャイル開発にも利用できる。日立ソリューションズは、自社で取り組んできたアジャイル開発を推進するためのノウハウと合わせて提供する。

図1:TeamForge ALMプラットフォームの画面例図1:TeamForge ALMプラットフォームの画面例
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 TeamForge ALMプラットフォームは、米CollabNetが開発するソフトウェア開発の支援ツール。 ALM(Application Lifecycle Management)の名称が示すように、アプリケーションの企画から開発、運用、改修までのライフサイクル全般を総合的に管理することで、ソフトウェアの品質や生産性、変化対応力などの向上を図る(図1)。

 具体的には、ソースコードの構成管理、要求/バグに対するチケット管理、文書管理、ビルド/テストの自動化、リリース管理といった機能だ。アジャイル開発に必要なイテレーション単位のプラン計画やバックログ管理などの機能や、外部のDeploy支援ツール「Chef」などを組み合わせることで、アジャイル開発や、クラウド環境などを想定したDevOps(開発と運用の連携)にも対応できるという。

 ソフトウェアエンジニア同士のコラボレーションやレポート作成などを支援する機能を搭載する。開発チーム内でのコラボレーションを促進することで、他チームが設計したソフトウェアの再利用など、資産の有効活用や、開発プロセスの標準化による業務効率の向上を図る。

 日立ソリューションズはこれまで、開発手法や開発ツールを研究する専門組織を置いて、アジャイル開発やDevOpsの考え方を日本の企業情報システムの開発にどう適用できるかに取り組んできた。その成果の1つが、「ハイブリッドアジャイル」と呼ぶ方法の確立だ。要件定義から基本設計までとテストはウォーターフォール型の基本に、開発工程にのみアジャイル開発を適用することで品質確保と開発効率向上の両立を図る。

 同社イノベーションコンサルティング部の孫福和彦氏は、「日本では『アジャイル=使えない』という誤解があるが、表層的な取り組みの結果に過ぎない。ビジネス環境が大きく変わった今、アジャイル開発が必要になってきている」と指摘する。

 今後は、ハイブリッドアジャイルなどの経験/ノウハウと共に、開発支援環境としてTeamForge ALMプラットフォームを核にしたアジャイル開発ソリューションやDevOpsツールなどを顧客企業に提案したい考えだ。

 TeamForge ALMプラットフォームは、クラウド経由のサービスと、オンプレミス環境に設置して利用するソフトウェア製品の2つの形態で提供される。クラウドサービスは当面、CollabNetのクラウド環境から提供するが、将来的には日立ソリューションズ自身のクラウド環境からのサービス提供も検討する。

 クラウドサービスの利用料金は、1ユーザー当たり年間8万8000円。100ユーザー以上で利用する場合はボリュームディスカウントがある。
 

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