[金谷敏尊の「ITアナリストの仕事術」]

第15回 「発想の転換」

2014年9月30日(火)金谷 敏尊(株式会社アイ・ティ・アール 取締役/プリンシパル・アナリスト)

様々な場面で有益なビジネスアイデアが求められているが、既存アイデアの拡張や従来手法の組み合わせだけでそれを創り上げる事は難しい。特に今日のビジネスシーンは市場競争が激しく、これまでと違った価値観での思考や大胆な発想が望まれている。そこで今回は「発想の転換」をテーマに幾つかの事例を紐解いてみる。

 「柔軟な発想」「固定観念を捨てよ」「常識を疑え」「パラダイムシフト」など今日のビジネスは、発想の転換を促すキーワードに事欠かない。そして、そのような活動によってイノベーションが起こり、新商品が生み出され、私達の仕事や生活に影響を及ぼしているのは周知の通りだ。

 そのように発想を転換した例の1つに、残り時間表示型の歩行者用信号が挙げられる。青信号では点滅までの残り時間を、赤信号では青になるまで時間をインジケータで表示するもので、都心を中心に徐々に増えている。信号の変わり目では、駆け込み横断やフライングが起こりがちだが、残り時間が分かるようになると、歩行者のストレスが軽減する。実際に事故の予防効果も上がっているそうだ。

 駆け込み横断を防止するなら、まず思い付くのは「管理強化」だろう。警備員をつけるとか、罰則規定を設けるといった類だ。そうではなく、歩行者のストレスを減らす点に着眼したのは、まさに発想の転換といえる。

 似た例として、ポルトガルで試みられた「Dancing Traffic Light」という信号機が話題になっている。歩行者マークといえば静止しているのがお決まりだが、それが動いたり踊ったりする。実は、近くに設えた専用ブースの中で実際に人が踊る姿をキャプチャして表示しており、毎回違う動きが楽しめる。歩行者は赤信号でつい立ち止まり、見入ってしまうのだそうだ。

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