[CIOのための「IT未来予測」将来を見据え、目前のITを評価せよ]

【第12回】コモディティ化が進むIT、考えるべきは「何をしなければならないか」

2014年10月20日(月)大和 敏彦(ITi代表取締役)

本連載では、クラウドコンピューティングや、ネットワーク、ビッグデータの動向を取り上げてきた。各回とも、「作る」から「使う」へのシフトの中で、未来動向と、その中で「何を考えなければならないか」をお伝えすること念頭に置いてきた。だが、この1年間だけをみても変化は着々と進んでいる。第12回目となる今回は、1年の動きを振り返りながら、次なるステップへ踏み出すための共通認識を描きたい。

 モバイルネットワークは、LTE(Long Term Evolution)の浸透、安価なMVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)ネットワークの広がり、無料Wi-Fiサービスのサービスエリアの拡大によって、よりいろいろな場所で高速アクセスが可能になってきた。そのモバイルネットワークを利用したLINEやFacebookなどのSNS(Social Networking Service)やモバイルアプリケーションが急成長を遂げた。

図1:これからを考える際に重要なIT分野の重要な動き図1:これからを考える際に重要なIT分野の重要な動き
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 ネットワークの広がりは、種々の新しいデバイスやセンサーとともに、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)によるサービスや新しい使い方を生み出している(図1)。

 クラウドでは、パブリッククラウド分野でAWS(Amazon Web Services)が継続的な成長を続け、それを追うMicrosoft AzureやIBM Softlayerも急速にシェアを拡大している。パブリッククラウドが簡単に使え、コモディティ化していくことで、B2C(Business to Consumer:企業対個人)分野での活用拡大だけでなく、B2B(Business to Business:企業間)での利用も急成長している。クラウドを選択肢の最初に位置付けるクラウドファーストをITの採用方針に掲げる企業も増えてきている。

プライベートクラウド構築のSI事業が伸びている

 エンタープライズ市場における、米国のIBMやHP、DELLといったITベンダーの動きを見てみると、プライベートクラウドやハイブリッドクラウドを構築するためのシステムインテグレーション(SI:System Integration)サービスに力を入れていることが見て取れる。

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