[新製品・サービス]

ワークス「HUE」の開発費は300億円
100ミリ秒のレスポンスにこだわる

2014年10月15日(水)田口 潤(IT Leaders編集部)

ワークスアプリケーションズが2014年10月上旬にお披露目し、2015年春以降にリリースを予定する基幹業務パッケージ「HUE」は、文字通りイノベーティブなソフトウェア製品だ。RDBから脱却した点で自らの主力製品「COMPANYシリーズ」を否定するとも言えるからである。ではHUEはいかにして誕生したのか?

 これこそ企業に求められる「イノベーションの典型例」ではないか。ERPパッケージ大手のワークスアプリケーションズ(ワークスAP)が、10月にお披露目した次期・基幹業務パッケージ「HUE」のことだ。

 サジェスト機能など消費者向けのWebサービスにある高度で洗練された使い易さを企業システムで実現するという発想、そのためにデータベース管理システムをRDB(リレーショナルDB)からKVS(キーバリューストア)に変更するという突飛に思えるアプローチなどは、言うまでもない(詳細は「ワークスAPが噂の次世代ERP『HUE』を発表、牧野CEOが革新性をアピール」を参照)。これだけ革新的な企業向けの業務ソフトは、海外も含めて初めてかもしれない。

 それ以上に注目するべきは「COMPANYシリーズ」という主力製品を持ちながら、システム構造を全面刷新した「HUE」をほぼゼロから開発したことだろう。何しろ企業として見た時、ワークスAPは売上高が296億円強、従業員約2861人(連結)と中堅クラスであり、同業の独SAPや米Oracleとは比べようもない。例えばSAPの売上高は168億9700万ユーロ(2兆2800億円)に達する。

 一方では大手企業を中心に1000社を超える顧客を抱える(図1)。資金的にも、また顧客に迷惑をかけるという点でも、無謀な賭けはしにくいはずだ。しかし牧野正幸CEOによると、HUEに投じてきた開発費は年間売上高を上回る300億円。万一、開発に失敗すれば屋台骨が揺らぎかねない金額である。

図1 COMPANYシリーズのシェア
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 一体なぜ、HUEの開発に踏み切れたのか。そして時期尚早かも知れないが、HUEに課題があるとすればそれは何か? COMPANY Forumの基調講演や製品発表会、牧野CEOへのインタビューなどから探ってみよう。

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ワークスアプリケーションズ / HUE / ERP / KVS / パッケージ

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