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豊後高田市、教育現場でのVDI活用を拡大中

2015年1月9日(金)IT Leaders編集部

大分県豊後高田市は、市内に16ある小中学校におけるPC環境の再構築を進めている。物理PCにインストールしたアプリケーションを利用する旧体制から、デスクトップ仮想化基盤(VDI)への移行を急ぐ。すでに、7小中学校が利用する120台のPCをシンクライアントに入れ替え、仮想デスクトップ環境を稼働済み。2019年までに、全16校で稼働する約300台余のPCを順次移行していく計画だ。構築を支援したネットワールドが、2015年1月8日に発表した。

従来、市内の小中学校においては授業やパソコン講座に物理PCを利用していた。しかし、物理PCは更新に伴うコスト負担が重いうえに、ソフトウェアのアップデート作業といった管理負荷が発生する。加えて、県教育センターと接続するためのゲートウェイサーバーを各校に設置していたものの、専任の管理者がいないため障害時に迅速に対応できないといった問題があった。

これらを解決するため、仮想デスクトップ環境への移行を決断。第一弾として、PCがリプレース時期を迎えた7校を対象に新システムを導入した。

新システムは、OSライセンス費用の圧縮にも貢献する。1台ごとにOSをインストールする必要がある物理PCと異なり、設定した同時接続ユーザー数分のライセンスを購入すればよい。今回の場合、120台のシンクライアント端末に対して購入したライセンス数は80本分。これにより今後5年間で削減できる更改費用は、従来比54%減の約3300万円に上る見込みだ。

デスクトップ仮想化ソフトはシトリックス製。庁内の業務システムを用いた検証作業を約1カ月にわたって実施した結果、導入を決めた。ハードウェアには、シスコ製のサーバーとネットワーク機器、NetApp製のストレージをあらかじめ組み合わせたインフラ製品を採用した。事前検証済みであることから、短期導入が可能という点を評価した。サーバー仮想化ソフトは「VMware vSphere」。

データ保全にも配慮した。データセンター内のほか、市役所庁舎に専用ストレージ2台を設置。遠隔バックアップを実施している。

オーイーシーが構築・サポートを担当。ネットワールドが支援した。

【プロジェクトの概要】
ユーザー名 大分県豊後高田市
事業内容 地方自治体
導入システム 仮想デスクトップ
導入目的 小中学校における運用管理負荷の軽減、コスト削減、データ保全
主な利用製品 「Citrix XenDesktop」(デスクトップ仮想化)、「FlexPod」(シスコのサーバーとネットワーク機器、NetAppのストレージなどで構成する仮想化インフラ)
関連キーワード

自治体 / 教育機関 / ネットワールド / Cisco Systems / Citrix / VMware / 大分県 / VDI

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