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CTCがOpenStack軸にクラウド関連サービスを強化、研究開発部隊も設置

2015年2月6日(金)IT Leaders編集部

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が、クラウド関連サービスの強化に動いている。IaaS(Infrastructure as a Service)構築用のOSS(Open Source Software)である「OpenStack」を軸に、海外のクラウド関連サービス事業者と相次いで契約したほか、クラウド関連技術を研究開発する「Cloud Innovation Center」を、この4月に立ち上げる。技術研究を通じてクラウドに強い人材を育成する。

 クラウド関連サービス強化に向けてこのほど、CTCが契約を結んだのは、米Mirantisと米Virtustreamの2社。いずれも、同社が展開する企業向けIaaS(Infrastructure as a Service)サービスにおける信頼性を強化するためだ。

 Mirantisは、OSS(Open Source Software)のIaaS構築用ソフトである「OpenStack」の商用版である「Mirantis OpenStack」のディストリビューター。CTCは今後、Mirantis OpenStackと、それに伴うコンサルティングや教育などのサービスを日本市場で展開する。

 CTCは、企業システムにおけるクラウド利用が進む中で、OpenStackの利用が広がるとみている。そこに、OpenStack特化で、OpenStackコミュニティへの貢献度が高いMirantisと組むことで、大規模システムへのOpenStack導入を促進する。Mirantisは米国では、Cisco SystemsやComcast、Expedia、Workday、NASA、PayPalなどの大規模システム案件を手がけているという。

 一方のVirtustreamは、クラウド上でミッションクリティカルなアプリケーションを利用するための運用管理サービスの事業会社。独自のパフォーマンス計測技術とリソース管理技術を持ち、アプリケーションの安定運用を支援する。している。特に、独SAP製のERPアプリケーションの運用に長けているという。

 CTCは今後、Virtustreamの技術を基に、信頼性や性能、安定性などを高めるためのサービスを開発し、基幹系システムやミッションクリティカルなシステムに向けたクラウドサービスの拡充を図る。性能を保証しながら、セキュリティと可用性を備え、これまでより3割程度のコスト削減が可能なクラウドサービスを、2015年度内に提供したい考えだ。

 Cloud Innovation Centerは、新たなクラウド関連技術を研究開発するための新組織である。2015年4月に50人規模で立ち上げる。社内の人材育成機能も持たせ、初期メンバーを中核に全社で数百人規模のクラウド系技術者を育成する計画である。

 研究開発対象の主軸は、ハイブリッドクラウドや、複数のプログラミング言語を使うアジャイル開発など。そこから、予測不可能な変化にも対応できるITシステムを研究することで、新たなITサービスビジネスの創出を狙うと同時に、OSSコミュニティへの貢献も図る。

 CTCはこれまでに、OpenStack上でアプリケーション自身が処理内容に合わせて自動的にインフラを制御する仕組みである「RACK(Real Application Centric Kernel)」の開発に2013年から着手。OSSとして公開している。

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