[CIOのための「IT未来予測」将来を見据え、目前のITを評価せよ]

【第16回】株式の時価総額から見えてくるITトレンド、新分野はベンチャーの動きを

2015年2月16日(月)大和 敏彦(ITi代表取締役)

ITのこれからを予測するには、単にテクノロジーだけを追い掛けては見誤ることがある。テクノロジーを提供する企業の存続性もが問われるからだ。企業を評価するための指標の1つに、株価に株式数をかけた時価総額がある。株価には、現在の業績だけでなく、将来の成長に対する期待が含まれているだけに、時価総額は市場のマクロな動向の参考になる。今回は視点を変え、時価総額からIT動向を考えてみる。

 図1は、IT企業の時価総額トップ10を1999年11月と2014年末とで比較したものである。

図1:IT企業の時価総額トップテンの1999年と2014年末の比較図1:IT企業の時価総額トップテンの1999年と2014年末の比較
拡大画像表示

 1999年は、世界初の商用ブラウザ「Netscape Navigator」がリリースされインターネット時代が始まってから5年を経たタイミングだ。Windowsで市場をリードし、時価総額世界一を誇った米Microsoftや、IT業界のリーダー格に位置するIBMやOracle、PCの寵児となったデル、MicrosoftとともにWintel時代を築いたインテルといった米国企業が上位に位置する。

 通信分野からは、M&A(企業の統合・買収)で急成長し、後にITバブルの崩壊で経営破綻した大手通信事業者の米Worldcomが6位に、携帯電話用チップのリーダーである米Qualcommが9位に登場している。

 インターネット時代の到来によって、1984年創業の米Cisco Systemsや、1982年に創業した旧Sun Microsystems(現Oracle)が、インターネットやインターネットを使ったビジネスの急拡大への期待から上位に位置付けられている。Ciscoはインターネットをネットワーク機器で、Sunはサーバーで、それぞれ支えている。

この記事の続きをお読みいただくには、
会員登録(無料)が必要です
登録済みの方はこちら

IT Leaders 雑誌版、電子版をご購読の方、会員登録済みの方は下記ボタンよりログインして続きをお読みください

初めての方はこちら

IT Leaders 会員になると
会員限定公開の記事を読むことができます
IT Leadersのメルマガを購読できます

【次ページ】新たな流れのつながりが新たな価値に
  • 1
  • 2
  • 3
バックナンバー
CIOのための「IT未来予測」将来を見据え、目前のITを評価せよ一覧へ
関連記事

【第16回】株式の時価総額から見えてくるITトレンド、新分野はベンチャーの動きをITのこれからを予測するには、単にテクノロジーだけを追い掛けては見誤ることがある。テクノロジーを提供する企業の存続性もが問われるからだ。企業を評価するための指標の1つに、株価に株式数をかけた時価総額がある。株価には、現在の業績だけでなく、将来の成長に対する期待が含まれているだけに、時価総額は市場のマクロな動向の参考になる。今回は視点を変え、時価総額からIT動向を考えてみる。

PAGE TOP