[シリコンバレー最前線]

ベンチャーキャピタルの投資が倍増、バブルの再来か?

2015年2月25日(水)山谷 正己

シリコンバレーにおけるベンチャーキャピタル(VC:Venture Capital)の投資額が倍近くにまで増えている。並行して、ソフトウェア技術者の年俸も急騰し、人材の流入や転職も激しくなっている。一方で、老舗の巨大IT企業はリストラが続き、人材の排出源になっている。

図1:シリコンバレーのVC(Venture Capital)による投資額の推移図1:シリコンバレーのVC(Venture Capital)による投資額の推移
拡大画像表示

 2014年に、ベンチャーキャピタル(VC:Venture Capital)がシリコンバレーで投資した資金の総額は、前年比93%増の226億ドルにまで伸びた。これは、2000年のバブル最盛期に次ぐ投資額であり、全米のベンチャー投資における48%を占める(図1)。

図2:シリコンバレーにおけるVC(Venture Capital)の投資分野図2:シリコンバレーにおけるVC(Venture Capital)の投資分野
拡大画像表示

 シリコンバレーにおける投資分野の内訳は、ソフトウェアが全体の53%を占める。それに、バイオ医療、メディアなどが続く(図2)。ただし、メディアやITサービスなどは、いずれもソフトウェアあっての事業分野だ。なので、これらを合計した69%(= 53% + 9% + 7%)、すなわち156億ドルがソフトウェア分野に投資されたことになる。

 とりわけ、クラウドサービス、ビッグデータとアナリティクスは、大きく注目されている。ユーザー企業が今、最も求めているソリューションだからだ。また、ハッカーによる政府機関や大手企業へのアタック、それに伴うデータ漏洩が社会問題になってきていることから、セキュリティ分野への投資も増えている。

 企業別に見れば、2014年の1年間に、VCから最も大型の投資を獲得したのはUberの30億ドル。2位はClouderaの10億6000万ドルである(表1)。同時期に、シリコンバレー地区の企業では、Hortonworks、New Relicなど計23社がIPO(株の初公開)し、年が明けて直ぐにBoxがIPOした。2015年は、Cloudera、Couchbase、Dropbox、Okta、AppDynamics、SquareなどのIPOが噂されている。

この記事の続きをお読みいただくには、
会員登録(無料)が必要です
登録済みの方はこちら

IT Leaders 雑誌版、電子版をご購読の方、会員登録済みの方は下記ボタンよりログインして続きをお読みください

初めての方はこちら

IT Leaders 会員になると
会員限定公開の記事を読むことができます
IT Leadersのメルマガを購読できます

【次ページ】FacebookのシニアSEの平均年俸は16万ドル弱
  • 1
  • 2
バックナンバー
シリコンバレー最前線一覧へ
関連記事

ベンチャーキャピタルの投資が倍増、バブルの再来か?シリコンバレーにおけるベンチャーキャピタル(VC:Venture Capital)の投資額が倍近くにまで増えている。並行して、ソフトウェア技術者の年俸も急騰し、人材の流入や転職も激しくなっている。一方で、老舗の巨大IT企業はリストラが続き、人材の排出源になっている。

PAGE TOP