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世界遺産サグラダ・ファミリアが先進データセンターを必要とした理由

2015年3月13日(金)河原 潤(IT Leaders編集委員/データセンター完全ガイド編集長)

スペイン・バルセロナの教会堂サグラダ・ファミリアが、教会堂の情報システム中枢として、高い可搬性・カスタマイズ性が特徴のプレハブデータセンターを導入した。2015年3月5日、竣工を担当した仏シュナイダーエレクトリックが発表した。

「成長する事業の独自の要求」は、サグラダ・ファミリアとて例外にあらず

 ユネスコ世界遺産であり、バルセロナで観光客が最も訪れる場所であるサグラダ・ファミリア(Sagrada Família)。この世界的に有名な観光名所では、運営者が教会堂のセキュリティと、年間3百万人にも上る観光客を効果的に管理するために、既存の小規模なサーバールームを、より高機能で信頼性の高く、かつ可搬性を持ったデータセンターに刷新する必要があった。

写真1:Google Earthのストリートビューから見たサグラダ・ファミリア
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 竣工を担ったシュナイダーエレクトリックは、フランスに本拠を置く、エネルギーマネジメントのグローバル企業として知られている。近年は、UPS(非常用電源装置)やDCIM(Data Center Infrastructure Management:データセンターインフラ管理)といったデータセンター関連の事業に相当な力を入れている。

 同社グローバル・データセンター戦略・技術担当バイスプレジデントを務めるケビン・ブラウン(Kevin Brown)氏は、「今日のデータセンターの設計や建設にあたっては、定形規模のデータセンターを構築することがすべてのケースには当てはまらなくなってきている。成長する事業の独自の要求に応えるためには、可搬性と柔軟性に優れたポータブルで、かつ高性能な設備が必要であることは明確だ」と指摘する。氏の言う「成長する事業の独自の要求」は、かのサグラダ・ファミリアとて例外ではなく、教会堂の運営者とのタッグによるデータセンター刷新プロジェクトが始動した。

 周知のように、サグラダ・ファミリアは1882年の着工から133年目を迎えた現在も複雑な建設プロジェクトの途上にある。「したがって、建物の中に新しいデータセンターを建設することは選択肢としてなかった。さらに、データセンターの建設を作業中の建設区域には行えず、経時的に建設区域も移動するため、データセンターも容易に移動できる可搬性を持つことが重要な要件だった」とブラウン氏。そこで、高水準のセキュリティと保全レベルを維持しながら、絶えず発展する建設プロセスに対応可能な、レジリエンシー(Resiliency:弾力性、柔軟性)のあるデータセンターとして、プレハブデータセンターに白羽の矢が立てられた。

写真1:可搬性とカスタマイズ性にすぐれたプレハブデータセンターを現場に設置する様子(出典:シュナイダーエレクトリック)
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