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[オピニオン from CIO賢人倶楽部]

今、IT部門に求められる「アナログ思考」

2015年5月7日(木)CIO賢人倶楽部

「CIO賢人倶楽部」は、企業における情報システムの取り込みの重要性に鑑みて、CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)同士の意見交換や知見を共有し相互に支援しているコミュニティです。IT Leadersは、その趣旨に賛同し、オブザーバとして参加しています。同倶楽部のメンバーによるリレーコラムの転載許可をいただきました。順次、ご紹介していきます。今回は、日本たばこ産業の引地 久之 氏のオピニオンです。

 主題にある「IT」と「アナログ」は相反する表現かもしれない。IT=デジタルであり、アナログとは対極にあるからだ。しかし筆者は、これこそがITの本筋ではないかと思う。

 ITはビジネスのプラットホームであり、それなしでは日々の業務遂行に支障が出るのは間違いない。電気やガス、水道、電話(今や電話も進化してモバイルになりつつある)と同じで、安定運用が欠かせない。想定通りに動いて当たり前であり、課題や障害、問題が発生した時、IT部門は話題に上がる。非難の的にもなる。これまでも、これからも、それは変わらないだろう。だからこそIT屋(情報システム部門のことだ)は、先端のITを取り込みつつも、ビジネス継続(BCP)も含めて全体最適、危機管理、生産性向上などを実践する必要がある。

 しかし、それだけだろうか?言い換えれば、それをしっかりやっていればいいのだろうか?そうではないと思うのだ。ITが社会や企業に溶け込み、これまでできなかったことが可能になりつつある中で、企業はグローバル競争を戦う武器としてのITを装備しなければ、成長はおろか、生き残りさえ見込めない。

 IT屋としてシステムを確実に運営し、もしくは製品や技術の動向を把握するのは当然だが、それはあくまでもHowである。そうではなく、ビジネス環境や企業の方向性、戦略、目的、方針、ビジョンなどをWhatとし、これに対応する付加価値をつけて初めて、ITは武器になると筆者は考える。いわゆるビジネス戦略とIT戦略の融合である。何しろITを作るのも、使うのも、そして武器にするのも人間、すなわちアナログである。活用する人の目線に立ち、その先を見てこそITを活かせるのだ。

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