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[オピニオン from CIO賢人倶楽部]

データサイエンスにはチームワークが欠かせない。チームの“絆”はCIOが作るべし

2015年5月21日(木)CIO賢人倶楽部

「CIO賢人倶楽部」は、企業における情報システムの取り込みの重要性に鑑みて、CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)同士の意見交換や知見を共有し相互に支援しているコミュニティです。IT Leadersは、その趣旨に賛同し、オブザーバとして参加しています。同倶楽部のメンバーによるリレーコラムの転載許可をいただきました。順次、ご紹介していきます。今回は、KPMGコンサルティングの林 泰弘 氏のオピニオンです。

 「SMBC(Social、Mobile、Bigdata、Cloud)」あるいは「SMACS(Social Media、Mobility、Analytics、Cloud、Sensor/IoT)」というキーワードに代表されるような、デジタルテクノロジーを活用した新たなビジネスの創出と変革がグローバルに進展している。

 こうした流れの中でBigdata、Analyticsの領域で活躍が期待されているデータサイエンティストが『21世紀で最もセクシーな仕事(Data Scientist: The Sexiest Job of the 21st Century)』(Thomas H. Davenport and D.J. Patil、October 2012)として注目を集め、頻度論統計、機械学習などに係わる大学の授業や社会人向けの講座が盛んに開催され、企業においてはビッグデータの推進を担う部門の設置やCDO(Chief Data Officer)の配置の検討がなされるにいたっている。

 それを否定するものではないが、筆者は公共機関向けに予測モデルの構築や実証検証、大学および社会人向けの講義を行った経験から、改めて「チームワークの醸成」「縦割り組織に横糸を通す」ための“絆”の大切さを強く感じている。予測モデルの構築や運用に向けた一連の作業の流れ――経営上解決すべき課題の設定、費用対効果の算定、仮説の設定、データ収集・加工・準備、分析、モデル構築、検証、施策立案――において、7~8割を占めるのはデータの収集・加工という分析用データベースを作るため作業だ。これは難易度が高い作業だが、実は情報システム部門がマーケティングなど他部門と協力して従来から手掛けてきたものでもある。

 データの収集・準備から分析、仮説の検証、施策立案までを1人、もしくは数人で担う特別なケースを除いて考えると、経営企画やマーケティング、情報システム、データサイエンスといった専門性を有する複数のメンバーが相互に補完しあい、助け合いながら仕事を進めることが求められる。つまりデータの準備作業を担う情報システム部門を中心としたチームワーク、“絆”の重要性がこれまで以上に高いのだ。過去および現在から未来へとデータをつなぐ“絆”こそ、成功のための必要条件だと言ってもいい。

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