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日本製薬、基幹のSAP ERPシステムを仮想化基盤に移行し、ストレージ性能も強化

2015年5月21日(木)IT Leaders編集部

日本製薬はこのたび、SAP ERPで構築された基幹業務システムをVMware vSphereベースの仮想化基盤に移行した。併せて、VMware環境のI/O性能を高めるストレージ高速化プラットフォーム「PernixData FVP」を導入し、バックアップ/BCPの強化もはたしている。構築を担当したネットワールドが2015年5月21日に発表した。

 武田薬品グループの一員である日本製薬は、血漿分画製剤をはじめ、消化器領域薬、殺菌消毒剤などの特定領域の医薬品を手がけている。今日、医薬品の製造・品質管理にかかわるシステムには、導入・運用が正しく行われていることを確約する「コンピュータ化システムバリデーション」が求められている。日本製薬でも厳しい管理体制を確立したうえで、システムのハイレベルな可用性・信頼性を維持しながらダウンタイムを最小化する努力が払われてきた。

 そうしたシステムの安定稼働を支えるインフラ環境は、全体最適化の方向で6年ほど前から主要業務システムを順次VMwareによる仮想環境へ移行させてきた。ただし、日本製薬が基幹業務システムとしてSAP ERPを導入した当初、同アプリケーションは仮想化環境に対応していなかったため、物理環境上での稼働・運用を続けてきた。

 同社はサーバーのリプレースを機に、SAP ERPの稼働基盤をVMware vSphereベースの仮想化環境に移行することを決定。その際、SAP構築ベンダーからの提案は、求められるI/O性能を確保するための、FC-SANを用いた高額な構成であった。

 低コストで要件を満たす構成を検討した結果、ネットワールドが提供するVMwareとNetAppによる仮想化基盤で稼働するSAP ERPシステムにたどり着く。最終的にストレージ高速化プラットフォーム「PernixData FVP」を加えた構成を採用した。PernixData FVPは、VMwareのホストサーバー上に搭載されたフラッシュ/物理メモリなどの高速デバイスをクラスタ化して、ストレージI/Oのキャッシュとして利用する仕組みを持つ。ストレージを拡張することなく、物理環境を超えるI/O性能の確保できるのが特徴。

 仮想化とストレージ強化の一環で、日本製薬はバックアップ運用の改善にも着手。従来のテープストレージに代えて、EMCジャパンの重複排除バックアップストレージ「EMC Data Domain 160」を導入。運用管理工数を削減し、システム障害発生時の迅速なリカバリ体制を整えた。また、BCP施策として、既存のNetAppストレージの「Snapshot/SnapMirror」機能を活用し、遠隔地へのレプリケーションを行い、大規模な自然災害への対策も講じている。

【プロジェクトの概要】
ユーザー名 日本製薬
事業内容 医療・医薬
導入システム 仮想化基盤、ストレージ高速化プラットフォーム
導入目的 基幹システムの信頼性向上・安定的運用の確立とバックアップ/BCP体制の強化
主な利用製品 ヴイエムウェア「VMware vSphere」、米PernixData「PernixData FVP」、EMCジャパン「EMC Data Domain 160」
関連キーワード

医薬 / SAP / VMware / ネットワールド / 製薬

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