[真のグローバルリーダーになるために]

【第11回】北京の競合相手に会おうと筒井が言い出した

2015年6月5日(金)海野 惠一(スウィングバイ代表取締役社長)

香港での交通カードシステム刷新案件に向けて、日本ITCソリューション課長の佐々木は、香港支社副社長の森山らとのプロジェクト会議に参加し、入札の内容を確認していた。大規模なシステム導入案件であると同時に、競合の中国企業は“原価割れ”のとんでもない提案を出してくる可能性がある。佐々木は、これまでの経験とは全く異なる交渉の場が待っていることに戦慄を覚えていた。そこに、共同戦線を張る三井商事の筒井も会議に参加するために、やってきた。

 「筒井さん、早速ですが弊社のスタッフを紹介します」

 そう言って、日本ITCソリューション香港支社の森山副社長は、本社から来た課長の佐々木をはじめ、香港支社からのプロジェクトメンバー全員を紹介してから、三井商事の筒井と彼の部下である周に、案件の背景などをかいつまんで説明した。

 「筒井さんが来られる前に、例の競合相手である北京鳳凰について話していました。特に弊社の尚が、良い情報を持ってきましたので、先方の出方なども説明していたところです」

 「なるほど。それは面倒ですな」と筒井は答えた。そして商社マンらしく、こう付け加えた。

この記事の続きをお読みいただくには、
会員登録(無料)が必要です
登録済みの方はこちら

IT Leaders 雑誌版、電子版をご購読の方、会員登録済みの方は下記ボタンよりログインして続きをお読みください

初めての方はこちら

IT Leaders 会員になると
会員限定公開の記事を読むことができます
IT Leadersのメルマガを購読できます

【次ページ】海外赴任させてもOJTだけではグローバルリーダーは育たない
  • 1
  • 2
  • 3
バックナンバー
真のグローバルリーダーになるために一覧へ
関連記事

【第11回】北京の競合相手に会おうと筒井が言い出した香港での交通カードシステム刷新案件に向けて、日本ITCソリューション課長の佐々木は、香港支社副社長の森山らとのプロジェクト会議に参加し、入札の内容を確認していた。大規模なシステム導入案件であると同時に、競合の中国企業は“原価割れ”のとんでもない提案を出してくる可能性がある。佐々木は、これまでの経験とは全く異なる交渉の場が待っていることに戦慄を覚えていた。そこに、共同戦線を張る三井商事の筒井も会議に参加するために、やってきた。

PAGE TOP