[失敗しないモダナイゼーション〜マイグレーションを成功させよ〜]

【第6回】難易度が最も高いデータベースのマイグレーション

2015年6月22日(月)松本 吉徳

モダナイゼーションを成功に導くためには、リスクを軽減しながら、かつコストを抑えたマイグレーションを実施しなければならない。それには考慮すべき8つのポイントが存在する。前回は、コストと品質にからむコンバージョンツールとプロトタイピングについて説明した。今回は、マイグレーションに最大の難関ともいえるデータベースについて考えてみる。

図1:マイグレーションの8つのステップで,最も困難な「データベースの移行」図1:マイグレーションの8つのステップで,最も困難な「データベースの移行」
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 データベースは、マイグレーションの対象の中でも難易度が最も高い部分である。アプリケーションのビジネスロジックは、データベースと密接に関係しているため、マイグレーションでデータベースを変更することはアプリケーションプログラムに大きなインパクトを与えるからだ。

 加えて、メインフレームを使った基幹系システムの場合は、オープンシステムでは一般的なリレーショナル型データベース以外のDBMS(DataBase Management System)が稼働しているケースが少なくない。階層型やネットワーク型のデータベースである(図2)。階層型やネットワーク型のデータベースからリレーショナル型データベースへのマイグレーションが難易度を高めている。

図1:階層型/ネットワーク型データベースとリレーショナル型データベースの違い図2:階層型/ネットワーク型データベースとリレーショナル型データベースの違い
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 課題を述べる前に、階層型とネットワーク型のそれぞれの仕組みを簡単におさらいしておこう。

(1)階層型データベース

 データをツリー構造で管理し、1つの親データが、複数の子データを持つデータベースである。子データから見れば、1つの親データしか持たない。親データと子データの関係を示す明示的なキーは不要で、DBMSが管理するポインターによって関係付けられる。DBMSは物理的な格納順も保持している。

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