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[データマネジメント2015]

現場主導で業務プロセスにイノベーションを起こすAnalytics 3.0

データマネジメント2015注目講演:富士通

2015年6月22日(月)

ビッグデータを活用しようにも、社内に分析ノウハウを持つ人材がいない。だからといって外部の専門家に依頼すれば多大な費用と手間がかかってしまう──。こうした課題に対する答えの1つとして富士通が提示するのが「データサイエンティストに頼らないIT活用」である。現場のニーズが高い需要予測や顧客行動分析、経営分析などをモデル化したソリューションの提供により、比較的簡単な操作で担当者自身が分析できるようになるという。

 企業を取り巻く環境の変化に伴い、ビジネスのやり方そのものが大きく変わってきた。データの利用者も、経営者や管理者、従業員といった企業人に限らず、顧客層や一般層にまで広がっている。同時に、取り扱うデータも、既存システムが管理してきたデータのほかに、Excelシートなどに社員が登録しているデータや、社外のデータ、オープンデータ、ソーシャルデータ、さらにはセンサーや音声・映像といったデータへと拡大してきた。

富士通株式会社 イノベーティブソリューション事業本部 情報統合システム事業部 事業部長 立岩 正弘 氏

 こうした状況にあって、「今、最もデータ利活用の重要性が指摘されるのは、ビジネスの“現場”で働く担当者です」と、富士通 イノベーティブソリューション事業本部 情報統合システム事業部の事業部長である立岩 正弘 氏は指摘する。従来の経営/管理層やデータサイエンティストではなく、「現場主導によるデータ利活用を進展させてこそ、本当の意味での現場プロセス変革が可能になります」(同)というわけだ。

分析結果に基づく仮説・検証を現場自らが繰り返すことで
気づきから成果につながる

 現場自らがデータを利活用するという大きな潮流を、米バブソン大学トーマス・ダベンポート教授は「Analytics 3.0」と定義した。Analytics 1.0は経営層/管理部門向けの伝統的なBI(Business Intelligence)、Analytics 2.0がデータサイエンティストと呼ばれる分析専門家によるビッグデータ活用だ。立岩氏は、「データに基づく“未来予測”を、企業やビジネス現場が成長に活かしていけることを目指します」と語る。

 具体的には、マーケティング・企画部門におけるプロモーションの効率化や新商品開発、EC/通販部門でのリアルタイムレコメンデーションによる購買促進や離反防止である。店舗運営であれば、リアルタイムな顧客行動・店舗モニタリングによる売り場の最適化などである。これら企業が抱える課題に対し最適なデータ活用が実現できるよう、富士通では製品やサービスの体系化を進めているという。

 Analytics 3.0による業務プロセス変革の事例として立岩氏は、ある消費財メーカーにおける販売実績分析の取り組みを紹介した。

 この消費財メーカーでは、第1ステップとして「富士通データキュレーションサービス」を導入し、外部データを活用した業務シナリオ(仮説)を立案。第2ステップで、ビックデータ活用のためのSaaS(Software as a Service)である「FUJITSU Business Application Operational Data Management & Analytics for 食品」を利用し、業務課題に対する仮説/検証を繰り返した。

 そして第3ステップで、外部データの蓄積を進める一方で、データの利活用部門をマーケティング部門から営業企画部門、営業部門へと拡大。全社によるビッグデータ活用を加速させたという。

 こうした段階的な取り組みの結果、各店舗の担当者は、それぞれに用意されたポータルサイトを通じて、「売り上げは高いがシェアが低い」「競合メーカーが新商品を投入してシェアを伸ばしている」といった“気づき”を得られるようになった。「分析すべきポイントを見逃さすことなく現状を把握することで、対策も、いち早く検討できる組織へと変革されています」(立岩氏)という。

 また、ある百貨店では、売り場の担当者による現場目線での顧客行動と販売員の接客行動を分析している。立岩氏は、「分析結果を販売員全員が共有することで、売り上げ向上などの成果が出始めています」と紹介した。

現場主導のデータ利活用を実現する
Operational Data Management & Analytics

 ただ、現場主導のビッグデータ利活用を推進しようとすると、「ビッグデータ利活用の目的・効果を明確化できていない」「システムの位置付けやROI(Return of Investment:投資対効果)が描けない」といった課題が立ちはだかることが多い。そこに向けて富士通では、ワークショップをベースに段階的に進めていくための「データ利活用支援プログラム」を提供する。

 また「ICTや分析のスキル/ノウハウはないが、直ぐにデータの見える化や分析がしたい」「現場視点で切り口を自由に変えて分析したい」など、現場がすぐに使いこなせるシステムを実現するために、需要予測や顧客行動分析、経営分析など現場ニーズが高いデータ利活用をモデル化することで、比較的簡単な操作で現場の担当者自らが分析を行えるようにする「Operational Data Management & Analytics」を用意する。「いずれも実践で培ったノウハウとプラットフォーム、サービスを垂直統合で提供するもの。新たなビッグデータ利活用を加速していきます」と立岩氏は意気込みを見せた。


●お問い合わせ先

富士通株式会社
イノベーティブソリューション事業本部 情報統合システム事業部
〒144-8588 東京都大田区新蒲田1-17-25 富士通ソリューションスクエア
TEL:03-6424-6691
E-mail:odma-promotion@cs.jp.fujitsu.com

FUJITSU Business Application Operational Data Management & Analytics
URL:http://www.fujitsu.com/jp/solutions/business-technology/intelligent-data-services/ba/product/operational-data-management-and-analytics/

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