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[データマネジメント2015]

「BIを簡単に」を究めた先に全社の気付きが集約される場が生まれる

データマネジメント2015注目講演:Yellowfin

2015年6月22日(月)

データを分析するだけではなく、結果に基づいて最適なアクションを起こしていくことこそが大切。そのために必要となるデータ活用基盤とはいかなるものか。Yellowfin Japanの林勇吾氏は、同社のBIツール「Yellowfin」のアーキテクチャや最新機能を題材に、「BIを簡単にすること」の本質的意義を来場者に訴えかけた。

 2003年にオーストラリアで創業し、WebベースのBIツール「Yellowfin」を、世界100万を超えるユーザーに提供するYellowfin。国内でも、30社のパートナー企業を通して150社を超えるユーザーに導入しつつ、順調に業績を伸ばしてきた。2014年12月には、日本法人Yellowfin Japanを設立し、販売体制とサポート体制の強化にも余念がない。

Yellowfin Japan株式会社 Director of Sales
林 勇吾 氏

 林勇吾氏はまず、YellowfinのCEOであるGlen Rabie氏の言葉を使いながら、同社の製品が顧客のニーズや時代のトレンドに合わせて、改善を重ねてきたことを振り返った。Rabie氏によると、Yellowfinが目指しているのは「BIを簡単にすること」だ。「全ての人々にとって、もっと簡単なツールでありたいと考えています。スモールビジネス~大規模環境、さらにユーザーに限らずソフトウェアベンダーなど、多くの皆様の幅広いニーズを理解し、満足してもらえるだけの開発に力を注いでいるのが当社です」(林氏)という。

 モバイル、クラウド、ソーシャル、ビッグデータ、データディスカバリといったトレンドを踏まえ、2009年にかけてリリースしたバージョン5では、インメモリーDBを実装したりソーシャルBIに対応したりした。続くバージョン6では、元々提供していたモバイルアプリの刷新、Hadoop対応、タイムライン機能などを具現化。最新版となるバージョン7では、UIを刷新し、データディスカバリを簡単にできるよう随所に工夫を凝らした。地図データとの連携を果たしたのも注目点。こうした取り組みの結果として、調査機関やアナリストから「アジャイルで直感的なBIソリューション」という評価を得ていることを来場者に紹介した。

 その後、林氏はBI市場の昨今の動きを改めて整理した。ユーザーサイドからは、現場の実務担当者がデータを多面的に見つめる中から気付きを得る“データディスカバリ”や、視覚に訴えることで課題や問題点の発見を促す“ビジュアライゼーション”など、新しいニーズが生まれている。それに対応すべく動くベンダーサイドは「従来からのツールへの機能追加では限界になってきたためか、アップデートではなく、まったく新しい製品として市場投入するケースが目立つようになりました。そこに大手、中堅、新興企業が入り乱れて市場が湧いている状況です」(林氏)。

一般の利用者が使いやすいBIを提供する

 こうした状況下、Yellowfinが取り組むのは首尾一貫して「BIを簡単にすること」だと強調。「変わらないもの、変わりゆくものを踏まえ、一般利用者が使いやすいBIを追求していくことがミッションなのです」と林氏は会場に語りかけた。

 全社を挙げてデータ活用を進めるとしても、全員がツールを駆使して高度な分析をするというのは現実的ではない。知識やスキルを備えた担当者が実務に即して必要な分析パターンを用意。現場では、それを活用することで日々のデータから気付きを得て、的確なアクションを起こしていく。これが理にかなったアプローチだ。

 こうした活動を進めて行くのに適しているのが、Yellowfinの最大の特徴とも言える「集中管理型BI」というアーキテクチャである。例えば、アナリストはデータディスカバリを活用しダッシュボード、ストーリーボードといった機能を使って分析レポートを作成する。一般の利用者はそれをベースにブラウザで各種KPIを確認し、迅速に意思決定したり関係者とコラボレーションを進めたりする。IT担当者は、メタデータ管理やセキュリティ設定などを通してガバナンスを効かせる。すべて、単一のWebシステム上で実現できるようになっているのだ。

 「アナリストが各自のデスクトップ上で分析パターンを作り、それをWebで共有するといった仕組みでは作業が分断されてしまい管理が煩雑になります。Yellowfinは全てを1カ所で集中管理するアプリケーション。このため、アナリストや一般の利用者にとって使いやすく、また、IT担当者も管理しやすいのが特徴です」(林氏)。

 続いて林氏は注目すべき機能の幾つかを紹介した。ダッシュボードは、フィルタリングやドリルダウンといったBIツールに求められる機能をすべてWebブラウザだけで利用できるようになっている。対話的で分かりやすい操作体系を備え、具体的な分析パターンを作成するのも、ごく短時間で済むという。データディスカバリでは、視覚化する際のバリエーションが豊富で、例えば例外やトレンドを把握するシーンでは、それぞれに最も適したグラフを自動的に選んで表示することができる。

 地図データを有効活用するためのものがジオパックだ。郵便番号から地図データをリンクさせたりできるほか、人口調査や平均年齢、世帯情報などのデータもバンドルされている。地図上に各種データをマッピングして、鳥瞰的に傾向を把握する場面などで役立つ。

 ユーザーインタフェースに、Facebookライクなタイムラインが備わっているのも興味深い。例えば自分に関係するレポートの最新版が随時流れてくるように表示させることが可能で、それをベースにユーザー間でコメントしたり、これは注目すべきと投票したりできる。分析基盤の域を脱し、データを基にしたコラボレーション環境を志向しているのだ。

 次期版の7.2では、オープンデータコネクタ、予測分析、レポートキューイング、Javascript APIの機能強化、XMLベースのWeb Serviceフレームワーク対応といった機能強化が図られるという。「どの企業にとってもデータ活用の高度化は喫緊の課題。そうした中で、Yellowfinを知り、付き合って良かったとの声をいただけるように、最大限の努力を続けていく」と国内展開の意気込みを語り、林氏は講演を締めくくった。


●お問い合わせ先

Yellowfin Japan株式会社
URL:www.japan.yellowfin.bi
TEL:03-5244-5851
E-mail:sales.jp@yellowfin.bi
 

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