[調査・レポート]

標的型攻撃対策でサンドボックス型セキュリティ製品に大きな需要―ITR調査

2015年7月9日(木)IT Leaders編集部

アイ・ティ・アール(ITR)は2015年7月8日、国内47ベンダーへの調査に基づく不正アクセス対策市場動向・分析をまとめたレポートを発行し、その概要を発表した。標的型攻撃が世界的に猛威をふるう中、サンドボックス型ゲートウェイセキュリティ製品の売上額が前年度比74.1%増と大幅な伸びとなっている。

 今回発行した「ITR Market View:不正アクセス対策市場2015」においてITRは、(1)ファイアウォール/UTM(統合脅威管理)、(2)IDS/IPS(不正侵入検知システム/不正侵入防御システム)、(3)WAF(Webアプリケーションファイアウォール)、(4)URLフィルタリング、(5)Webゲートウェイセキュリティ、(6)サンドボックス型ゲートウェイ・セキュリティ、(7)DDoS対策、(8)Web改竄検知の8分野を調査対象として、国内の不正アクセス対策市場動向を探っている。

 なかでも、(6)のサンドボックス型ゲートウェイセキュリティ製品市場については、2014年度の売上金額が前年度比74.1%増の47億円という大幅な伸びを示している。その背景としてITRは、APT(Advance Persistent Threat)に代表される標的型攻撃の拡大とそれに伴う被害の深刻化により、製品への注目が急速に高まっていることを挙げる。

 ベンダー別シェアでは、ファイア・アイとトレンドマイクロの2社が大きなシェアを占めて市場を牽引しているが、この市場に新規参入するベンダーも増加しているという。ITRは、サンドボックス型ゲートウェイセキュリティ市場の2014~2019年度までの年平均成長率(CAGR)を17.4%と予測している(図1)。

図1:サンドボックス型ゲートウェイ・セキュリティ市場規模推移および予測(出典:ITR「ITR Market View:不正アクセス対策市場2015」)

 ITRが示した各分野の市場規模推移/予測は以下のとおりとなっている。

ファイアウォール/UTM:2014年度市場は17.8%増の大幅な伸び、2015年度も高成長を維持
IDS/IPS:通信業の投資削減で2014年度は大幅減、2015年度は製造業の伸びにより微増
WAF:2014年度市場は25.6%増と大幅な伸び、2015年度も26.2%増のさらなる伸びに
URLフィルタリング:2014年度はスマートデバイス需要の増加により市場拡大、2015年度市場も堅調な伸び
Webゲートウェイセキュリティ:2014年度はSaaS市場が高成長、2015年度市場はやや低調に
サンドボックス型ゲートウェイ・セキュリティ:2014年度市場は74.1%増と急拡大、2015年度も拡大傾向
DDoS対策:DDoS攻撃の増加に伴い、2014年度市場は36.3%増と大幅な伸び、2015年度も大きな伸びに
Web改竄検知:Web改竄の拡大にともない2014年度市場は21.0%の大幅増、2015年度はさらなる拡大

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