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「事例しか話さない」セミナーをMIJSが開催──日本瓦斯、地盤ネットの取り組みを紹介

2015年7月16日(木)杉田 悟(IT Leaders編集部)

 「企業の導入事例だけにフォーカスしたセミナーをやるので見に来て欲しい」──。日本の有力ソフトウェアパッケージ・ベンダーが集まって組織するメイド・イン・ジャパン・ソフトウェア・コンソーシアム(MIJS)の関係者から、こう誘われた。タイトルは「MIJS事例しか話さないセミナー」。MIJSへの期待、それに普段あまり目にする機会のない中堅・中小企業も含めた事例を25件発表するといううたい文句に惹かれて出かけてきた。

日本瓦斯:他品種小ロット生産を合理的に管理

 どんなセミナーで、どんなことが発表されたのか。2つの事例を紹介しよう。1つは日本瓦斯。関東エリアで都市ガスとLPガスを提供する、従業員700名あまりの中堅ガス会社だ。この5月には東京電力との提携が報道されるなど、東京ガスへの真っ向勝負を挑んでいる同社だが、実は都市ガスやLPガスの販売のほかに、カセットコンロ用ガスボンベや殺虫剤や消臭剤などのスプレー缶(エアゾール製品と呼ばれる)といった生活関連事業の製造も行っている。発表された導入事例は、後者の生活関連事業に関するものだ。

 日本瓦斯は主力製品であるエアゾール缶を茨城県取手市にある専用工場で製造している。1000種類もの製品を扱っており、典型的な多品種小ロット生産。事業は請負い製造がメインで、以前は別の場所で印刷された缶を購入し、工場で充填から包装を行っていた。

 だが発注者からのコスト低減要求は厳しい。そこで多品種小ロット生産で低コストを実現するため、アジアなどで安く製造した無地缶を購入し、工場でフィルム加飾する方向への転換を決定。それに合わせて資材担当者のカンに頼る管理方法を改め、生産管理システムを導入することにした。

日本瓦斯はエアゾール缶の製造工程転換とともに生産管理システムの導入を決めた(出所:日本瓦斯)
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 システムの選定条件は、原価計算、管理会計をサポートしていること、多品種小ロットに対応するMRP(資材所要量計画)を作成できること、関連する業務と連携することの3点。合致したのが、ガス販売部門のシステム変更を手掛けていた会社が扱っていたJBアドバンスト・テクノロジーの「R-PiCS」だったという。

 いざ導入となるとITに詳しい人材が現場におらず、なにより生産管理システムへの現場の理解を得、教育するのに苦労した。導入には約1年間かかったが、実際導入してみると、資材の発注や調達が効率化され、コスト競争力も向上するなど、明らかな効果が見られたという。 

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