[ビッグデータが変える課金システムの姿]

【第2回】CIOは“トレンドの波”が崩れるトンネル内で奮闘している

2015年7月24日(金)Andrew Tan(独Enterest CEO)

前回、これからの課金システムを考えために、導入が先行しているテレコム業界の課金システムの発展経緯と課題を紹介しました。将来に向けて、あらゆる課題に効き目がある解決策を打ち出すことは、なかなかできません。あなたが企業のCIO(最高情報責任者)やCTO(最高技術責任者)、あるいはこれからのシステムのあり方を考えなければならない立場だったら、頭を抱えてしまうことでしょう。そこで今回は、よりリラックスできる方法を提案します。

 通信業界の標準化団体であるTMF(TeleManagement Forum)」は毎年、フランスのニースで年次会議を開催しています。そこでは「ネットワーク事業者が“土管会社(ダムパイプ、単なるネットワークの提供者)”になることを回避するには、どうすればよいか」が問い続けられています。

 それへの回答は「ダムパイプ化は避けられない」しかありません。ネットワークは既にユビキタスな(いつでも、どこにでもある)商品になっています。相違点は、品質と価格だけなのです。

 しかし、ネットワーク事業者はこれまで、利益率の高いビジネスが崩壊してゆくのを、何もせずにただ傍観していただけでした。従来のテレコムビジネスの周囲にある新たな収益源を確保しようとする試みは、もっと早くから取り組むべきでした。

大規模携帯電話ネットワーク事業者の“失敗”

 確かに、集中型のサービス価格表や、オーダ管理など、特定のシステムにおいては、素晴らしい解決策を打つ事業者はいます。それでも、将来を見越した統合課金システムを構築することは、誰もできていないのです。

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